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ブリッツ ~血(オイル)を求めるヴァンパイアを倒すもの~

ある出会いにより明らかになっていく事件の真相。主人公はどう決着をつけるのだろうか?

【物語は】 夢の中であるお告げを受けた男が、サーキットを作るところから始まる。それは出来上がるまでに数年を要した。このサーキットは本編にどう関わってくるのだろうか? 本編が始まると、この物語の重要人物の一人が登場。彼女は主人公の、この先の人生に影響を与えると思われる。 そしてもう一つ、彼の人生に影響を与えた出来事。それは父の再婚。このことにより、彼は愛車を手放すこととなる。自ら選択したこととは言え、身を切る様な想いだったろうと想像がつく。 大切なものを失った彼に、この後どんな運命が待ち受けているのだろうか。 【物語の魅力】 主人公の現在の状況よりも前から、物語は始まっている。それにより、これからどんなことが起きるのだろうか、という読者の好奇心を刺激する。 本編から主人公の視点となるまでの間に、別の人物から彼の過去の一部が明かされていく。少しづつ、主人公がどんな人物なのか分かっていく流れである。 主人公には、父の再婚相手との間に何かトラブルがあったことも明かされている。そしてこの再婚こそが、主人公が愛してやまないものへの決別と繋がる。 父の幸せを祈り選択したが、パーツをばらし、ノーマルに戻しから手放すという手間をかける行為は、情熱を諦めきれていないとも受け取れる。それが例え、自分では気づいていない潜在意識や深層心理であったとしても。 恐らくその気持ちがあったからこそ、ブランクがあってもレースに戻ることが出来たのではないだろうかと想像する。(熱が冷めてしまっては、戻るのが難しいと想像する) だがこれは、物語の始まりでしかない。ある女性、そして車との出会いが真のターニングポイントなのではないだろうかと感じた。 【登場人物の魅力】 主人公は、車やレース以外に興味を持っていないようだ。その事が後に、面白さもプラスしていく。レースに情熱をかけていた彼は、父の再婚を知り大切なモノを手放す。父の再婚相手が、以前トラブルのあった相手でなかったとしても、彼は父の幸せを願ったのではないだろうか。それと家の間取りや広さからして何人で暮らすには手狭だ。主人公が家を出ることになるという選択肢は、どの道変わらないと思った。 彼の父は、主人公が大切なモノを手放したことにより、罪悪感を抱えているように感じる。事情を知らない父はがそうなるのも無理はない。しかし子は遅かれ早かれ、いずれは旅立つものだ。この関係や状況は、変えられないの運命なのかも知れない。 主人公が、愛車を手放した後。 彼を頼り現れる人物には謎が多い。 彼女についてはゆっくりと明かされていくのだろうと思われる。 【物語の見どころ】 事情により一度愛車を手放し、再び車を手に入れてレースに出るところからが真の始まりなのではないだろうか。 主人公がレースから身を引いた後、レースには良くない噂が流れているという。それについて詳しく知るのは、ある女性がチューニングの依頼にやって来た後のこととなる。彼女との出会いは、主人公に何をもたらすのだろうか? 彼女の車をチューニングすると決めてから、詳しく知ったある事件の内容。 それは”レースにでた顧客の車が大破して持ち込まれた”その経緯についてである。その事により事態は変わる。何故なら主人公は、”かつて自分が倒した相手が挑発している”ことに気づくからだ。だがそのことに憤りを感じても、今の自分にはどうすることも出来ない。主人公は、どうやって道を切り開いていくのだろうか? あなたも是非、お手に取られてみませんか? 主人公はどうやってこの事件に決着をつけるのだろうか。 その目で確かめてみてくださいね。おススメです。

5.0
0
crazy's7

ドーナツ穴から虫食い穴を通って魔人はやってくる

生半可な話ではない。必死に生き抜き、世界を変えようとする者たちの物語。

【物語は】 ある上位の王室付学術士の老人が、主人公を起こすところから始まっていく。 何かにうなされていたのか、”憎悪のこもった咆哮が荒野に響く”(作中の文を引用)とあることから、よほど悪い夢を見たのだと思われる。ここで老人は、近くの天幕で眠る王女が、今の咆哮によって目覚めてしまわないかを、案じていた。老人は汗の凄い彼に水などを勧めつつ、寝ぼけている彼に現状を説明。彼とやりとりの最中、案じていたことが起こってしまうのであった。 注*群像劇は全員が主人公という場合がある。レビュー上、初めての方にも、分かりやすく(伝わりやすく)するためにユゼフを主人公と記載しています。 【物語の魅力】 主人公(ユゼフ)と王女がどのような人物なのか、会話や話の流れなどによって分かっていく。 三話まで行くと舞台となる大陸のイラストが、添えられている。タイトルだけでは分らなかった”ドーナツ穴”。ドーナツが大陸の形であることが分かると、タイトルの意味が明確になって来る。 この物語には、古代の長さの単位が使われている。世界観を大切にするために、古代の単位が使われているのではないかと想像した。 その後、建国について詳しく説明がなされたり、一話に登場した”壁”について描かれていく。この作品は、しっかりとした土台を築き、自分の中に創造した世界を表現しているところが印象的だ。 この物語の中で”壁”がとても重要なものであり、オリジナル要素であることが分かる。ここに詳しく書くことは出来ないが、意外性の詰まったものであることは間違いない。この壁が果たして物語にどのように影響を及ぼしていくのか、とても興味深い。 【登場人物の魅力】 この物語は群像劇である。群像劇には二種のタイプがある。 この作品は各視点(登場人物)により、色んな角度から物語について描かれ、謎部分も明かされていくスタイルなのではないだろうか。 その中で、各登場人物にどんな役割分担があるのか。 これが直接、登場人物の魅力に繋がっていると感じた。特にそれを強く感じたのは、この国について良く知っている人物の視点で、世界観が描かれていくところ。必然性で物語が作られているのだと感じた部分でもある。 この作品は、生易しい物語ではない。かなり壮絶であると感じた。 主人公が王女を守る理由。彼女を守るために犠牲にしていくもの。王家に仕えるものが賭けるもの。 それぞれに使命があり、仮に虐げられていたとしても、それが全うすべき自分の人生であり運命である。 ある者は性を失い、ある者は辱めに耐え、ある者は命をかける。 生半可ではなく、それぞれが人生を賭けたヒューマンドラマだと感じた。 【物語の見どころ】 まず舞台や世界観に対する拘りが凄い。単位、王家のシステム。この中には古代の単位、宦官などが含まれる。宦官とは、男性の仕える相手が女性の場合、去勢をするという事。 オリジナル要素の”壁”についても細かく設定がなされており、分かりやすく説明されている。それがどのように物語に影響を及ぼしていくのかも、見どころの一つ。 主人公にとって守るべき王女が、人として尊敬に値しない。そこから産まれていく心理も、見どころだ。主人公はこの王女に忠義があって守ろうとしているわけではない。 彼はとても正直者であり、自分を曲げられない部分がある。それは周りから見れば、世渡りが下手に見えるだろう。しかし彼には、曲げられないからこそなし得ることがある。 そしてあらすじにも書かれている、”世界を変えたい! 若者達の強い想いが国を変えていく。虐げられていた亜人種が国を取り戻すために立ち上がる物語。”(あらすじより引用)ここが最大の見どころだ。 是非、あなたもお手に取られてみませんか? 過酷で壮絶な舞台、そこで必死に道を切り開こうとする彼らの物語を。 おススメです。

5.0
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crazy's7

聖女が戦えないなんて誰が決めたんですか? ~男装を理由に婚約破棄された令嬢、本人も大したことがないと思っていた実力を王子に買われて外国で実家再建~

無自覚チートヒロインのバトルもの

婚約者である戦わない王子の代わりに、男装し前線で身を粉にして敵を倒し続ける聖女であるヒロイン。そんなヒロインを疎んじ婚約を破棄する王子、彼女の力に目をつけ欲する隣国の王子、隣国からやってきた聖女3人の思惑が絡み合って大きな騒動になっていく。 ヒロインのチート具合が凄すぎる、かつ、本人の無自覚っプリが突き抜けているせいで、いろんな人との「あなたはすごい」「そんなことない」という旨のやり取りが、クドいというか茶番に見えてしまって若干萎える。 恋愛も、そういう方面に疎いという設定のため最後までごくごく薄味で、ヒーロー自身にも正直言って惹かれる要素がこれといってなかったせいで、二人のやり取りにトキメキ的なものは皆無だった。 バトル部分も、色々な要素を詰め込んで一気に放出しましたといった感じで急展開感が否めない。 見た目コッテリな料理がかなりの品数詰め込まれてるけど、食べてみたら全部同じ味でしかも薄味だった……みたいな残念さが際立つ作品だった。

2.0
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亜夜

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛書籍化コミカライズ連載:67話

ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない

人は見た目じゃない

第一部は俺様王子編。 傲慢俺様なイケメン王子が『良い』と思えるのは、ヒロインが王子のことを好きになることが前提かつ、ヒロインとのふれあいで傲慢で俺様なだけではない王子の奥底にある良さ等が見えてくるからであって。 ヒロインに好きな人がいて王子のことはこれっぽっちも好きではない場合、権力と自身の魔法の力に物を言わせて人の話を聞こうともせず迫ってくるような俺様っプリは、『キュン』とするどころか『ただただ壮絶に面倒くさい』としか思えないんだな……と乙女ゲーマーとして目から鱗が落ちる思いがした。この手のタイプは乙女ゲではわりとメイン攻略対象として存在するので……前提と視点が違うとここまで意味合いが変わってくるのか……と。 王子の言動と彼自身が迷惑でしかないヒロインと、王子に憧れているヒロインの友人との会話での分かりやすい見え方の違いにめちゃめちゃ納得した。 第二部は俺様王子の弟の腹黒王子編。 第一部は学園内でことが収まっていたけれど、第二部はガッツリ王家が絡んできてヤバさが一段とアップ。 人の話を聞かない第一王子の次は、やはり人の話を聞かない第二王子に王妃と、この国の行く末が非常に不安になる。 が、番外編で第三王子が登場し、なんとかなるのではないかと一息つける。 物語全体を通して会話のテンポがよいので読み進めやすく、最初から最後まで一気に楽しく読めた。 いつも全力で好きを押し出すシャリーナと、困惑しながらも段々惹かれていくリオルの二人が可愛い、物凄く可愛い。 見た目は地味なガリ勉少年で、しかも魔法が使えないという欠点があるけれど、シャリーナの為に己が頭脳と持てる力を全力で使って戦うリオルは本当にカッコイイ。

小説家になろう恋愛連載:119話完結

美醜あべこべ世界で異形の王子と結婚したい!

男性のみ美醜逆転の異世界に美少女イケメンハンター出陣します!

前世で喪女だった後悔からイケメンにガツガツの肉食系女子となった美少女主人公。前世含めて一目ぼれした異形と言われるほどの美少年(前世観)にアプローチをしてさっさと婚約者候補に収まり、誰も寄せ付けないいちゃらぶカップルになります。 外面もよく美少年に目がないですが、自分主観で醜いからと嫌うことはありません。恋愛対象ではなくてもちゃんと人として接する、人として優しい女の子だからこそ素直にその恋路を応援することができます。美少年と付き合うためにしていた善人の外面がよすぎてまわりからは誤解されてもいますが、そこも美醜逆転独特の笑いポイントとして楽しめます。 義理の弟を可愛がったり、不遇なイケメンも多数出てきて、乙女げー系小説っぽい世界観な感じですのでさくさく読めて最後まで一気に楽しめます。 ヒーローにも秘密がありちゃんと後々秘密を打ち明け合って、主人公が面食いなのも全部わかってもらって思いあうラブラブ小説です。 最後までぶっとんだ美醜観によるドタバタギャグが楽しいですし、完結済みなので一気に最後まで楽しめます。 世界観も楽しくもたくさんのキャラクターもそれぞれ個性がありいい人が多く、美醜逆転好きだけではなく乙女ゲー系の愛され主人公恋愛物が好きな人にもおすすめです。

カクヨムファンタジー連載:98話完結

林檎と甜橙、女奴隷とその主人

まだ転がり続けるの? 意外な展開でぐんぐん読まされる

異世界からきた、とある男性の面倒をみることになったレティクラタ。彼の世話のため女奴隷を買うことにした。  …という感じで始まるこの作品。導入部は男性との恋愛もの?と思っていたのですが、話は思わぬほうへ転がり続けます。最後まで!  長短にこだわらないエピソードの区切り方や、直接的な表現をすることなく関係の変化を匂わせる描写など。いろんな箇所に効いている技やシリアスとコメディの緩急も見事で飽きさせず、どんどん読めてしまいます。 本当に面白かった。  設定もしっかり練られているようで、この先のエピソードや登場人物たちの細かい背景まで気になってしまう魅力的なストーリー。  軽い読み口が好みの方、少し深めの考察が好きな方、どちらにも楽しめる作品です。ぜひいろんな方に読んでみてもらいたい。おすすめです!