ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

詳細条件で探す

キイチ・ブラッドとストレンジャーな婚約者(更新停止中)

友好の象徴となるはずの彼らが齎すのは、平和か……それとも?

【物語は】 プロローグは、エリカ視点から始まる。大好きな婚約者のお別れパーティで、自分だけが悲しい想いをする羽目に。それが誤解であるとも知らぬまま、ある人物の悪戯によって更に酷い結果となってしまう。エリカと婚約者は喧嘩別れしたまま、7年の月日を過ごすことになるのだ。 これは憶測に過ぎないが。エリカが誤解をしてしまった要因の一つには、彼と自分では釣り合いが取れないと思っているという理由があるのではないだろうか。彼女は自分自身に自信が持てないように感じる。 この不穏な始まりが今後、物語にどのように関わってくるのだろう。 【世界観について】 本編に入ると7年後、現在となる。 彼女が受けている授業によって、この世界がどんな状況なのか分かって来る。 この世界では、人間と吸血鬼が暮らしている。両者は決して仲が良いとは言えない。100年前にやっと共存という形で歩き出したが、そのいがみ合いは未だ変わらず、人間側と吸血鬼側共に”過激派”が存在している。 そして、この世界には様々な術が存在する。中でも、変身術というのは貴重らしい。術はこの物語に、どのような影響を与えるのだろうか? 【恋人の帰省により、変化する日常】 人間と吸血鬼の間で結ばれた和平協定。それに伴い建立されたのが、両種族が共に学ぶ学院である。それは友情を誓う、証のようなモノであった。しかしながら、人間と吸血鬼ではカリキュラムが別であり、それを受ける場所も分断されている。 (別の場所で受講する) これは、どういうことなのだろうか。友好が表向きのものなのか、それとも何らかの理由があり分けられているのか。この辺については、後に分かって来るのではないかと思う。 この物語は単なる、いがみ合う異種族間による恋愛物語ではない。例えば、親世代が仲が悪いからと言って、子世代も仲が悪いとは限らない。もしかしたら、”いがみ合う異種族間に友情が芽生える可能性を秘めた物語”でもあるのではないだろうかと感じた。 エリカは7年間、いろんな想いを抱えていたに違いない。しかし、婚約者であり自分を傷つけた彼は、その事について詫びようとさえしない。自分と相手との想いの差に傷ついたまま、彼女は事件へと巻き込まれていくこととなる。 【物語・登場人物の魅力】 エリカの婚約者であり、吸血鬼であるキイチは、7年前は”優しい”と形容されていた。しかし、7年後の彼は余裕があり、いささか意地悪に思える部分もある。だが話を読み進めていくと、不器用なのではないかと感じるのだ。他人の悪戯により、産んでしまった誤解ではあるが、それを引きずっている彼女に対し、上手く接することが出来ていない。彼女が求めているものを理解できず、力で何とかしようとしているようにも感じる。しかしそれは、彼の不器用さなのかもしれない。 【物語のみどころ】 この物語は前述したように、単なるいがみ合う異種族間の恋愛物語ではない。 世界観設定がしっかりしており、この世界の中での常識を逸脱した事件が起きる。その事によりミステリー要素が産まれ、物語に厚みを出している。 そしてもちろん主役の二人である、エリカとキイチの関係や、やり取りも魅力の一つ。過去のことで心がすれ違ってしまっていた二人。彼らは希望でもあったが、過激派にとっては裏切り者ないし、敵である。 恐らく、二人が助け合わなくては乗り越えられないことが起きるであろう。狙われた理由が徐々に明らかになり、敵の正体も分かって来ると思われる。謎の部分も多い為、とても惹き込まれる物語である。 あなたもお手に取られてみませんか? 二人の行く末を、人間と吸血鬼の戦いの結末をその目で確かめてみてくださいね。おすすめです。

5.0
0
crazy's7

ドラグファクト・サガ 〜残酷で優しいこの世界で異形の力を得た奴隷少女は、二度目の人生で自分を甦らせた邪教と戦う〜

全て奪われたのち、望まずして力を手に入れた少女の行く先に待ち受けるものとは。

【物語は】 ある事件から始まる。奴隷だった少女の最初の運命から、儀式によって蘇り、少女はリンに出逢うこととなる。儀式は成功したといえるのだろうか。 彼女が蘇り再び目を覚ました時、そこには何とも言い難い光景が広がっていた。全てを失った少女は、自分が誰であるかも忘れてしまっていた。奴隷という言葉に反応はするものの。 目が覚めた時に傍に居たのは、物言わぬ異形の男。危害は加えてこないものの、謎に包まれたまま。そんなところに現れたのが、行商のリン。異形の男ともども、彼女について街へ行くこととなったのだった。 【世界観・オリジナル設定部分について】 プロローグでは、ある教団の教えを信じる男が出てくる。彼は異教徒の男性を更生(神の教えを説く)させるために、その人物のところへ赴く。 彼にとっては奴隷少女との出会いは、想定外だったのかも知れない。この部分では、教団の思想、教団がどのようなことを行っているのかが分かってくる。残酷な表現もあるものの、丁寧に儀式の様子などが描かれている為、分かりやすい。この少女には記憶はないが、読み手には何が起こったのか分かるようになっている。 ここで分かるのはこの世界では死者を蘇生できるという事と、彼らがどんな存在なのかという事。そして、彼女がある特殊な状況の適合者であることだ。 (ネタバレになるため、抽象的に表現しております) 異形の男について。奴隷少女も行商のリンも怖がったり、気味悪がったりしてはいるが彼に攻撃をする様子がない。そのことから、異形の得体の知れないものがこの世界に存在することは珍しくないと考えられる。 【物語・登場人物の魅力】 この物語は奴隷少女を中心に、思惑を抱く側と、彼女を守ろうとする側が存在している。主人公であり中心人物でありながら、何も知らない少女。いつの間にか、身に覚えのない力を手に入れてしまう。しかもその力は奇妙なもの。望まずして得た力に、彼女自身が畏怖してしまう。 そんな彼女支えているのは、彼女を拾った行商のリン。リンは不思議な女性である。肝が据わっていると感じるが、彼女がこの少女に優しくなれるのには、別の理由もあるのではないかと感じた。 (話が進むとこの部分について知ることが出来る) 異形の男は重要な人物でるように感じるのに、謎しかない。彼については序盤では謎が多いが、話が進むとその部分について明かされている。 この物語は、群像劇であり主人公の視点だけでは分らないことの方が多い。つまり別の視点を通して、物語の全貌が見えてくるのはないだろうか。 主人公は、たまたま適合したのだろうか? それとも運命なのか。 【物語のみどころ】 この物語は、世界観に拘りを感じる。しかしそれ以上に、ヒューマンドラマ部分に魅力を感じる。特に、記憶を失い謎の能力を手にしてしまった少女を優しく守ろうとする、リン。主人公は、はじめは優しくされることに戸惑いを覚える。しかし、リンによって少しづつ心を開いていくように感じた。 だが、彼女たちの知らないところで、思惑は動いている。自分だけが知らない自分自身の正体。意識のない時に起こった事実。ある一件から彼女は、怖がっていた自分自身の力を受け入れる。それはきっと、守りたいものが出来たからなのではないだろうか。 そして徐々に明かされる、リンの秘密や奴隷のこと、異形の男について。 戦闘シーンにも見どころの一つ。ハラハラ感やスピード感のある物語。 知れば知るほど、面白さを感じる。散りばめられた、伏線に感じる部分。 これらはどう繋がっていくのだろうか。 あなたもお手に取られてみませんか? これからどんな風に展開されていくのか。 とても夢中になってしまう物語です。 是非、読まれてみてくださいね。おすすめです。

5.0
1
crazy's7

学芸員《キュレーター》と不思議な展示品―或る魔術師の鑑定報告書

名コンビで繰り広げられる、人と物と想いを繋ぐ物語

【物語は】 ある魔女と言われる人物についての噂話から始まる。 彼女は美人で、夏だというのにハイネックで黒のワンピースを着ていた。そんな彼女に対し、何事にも無関心だった主人公が興味を持つ。しかしそれは、夏だというのに暑そうなカッコをしているからではなく、何故魔女だと噂されているのか興味を持ったからである。そして大学の研究に協力している理由を知りたいと感じたからでもある。 それは好奇心であった。主人公は少ない情報を頼りに、彼女が館長を務める私営博物館を探し当てるのであった。 【物語の魅力】 主人公は探し当てた私営博物館で、アルバイトを始める。アルバイトをしているうちに、彼女の別な一面に触れる。それは大学で見た時とはかけ離れている姿であった。楽なバイトではあるものの、あまりにもやることが少なく、退屈な為、主人公はもっと仕事をくれと彼女に要望をもらす。 それが彼女の能力を知るきっかけだったのだろうか。その日彼女の依頼人から、彼は不思議な話を耳にすることになるのだ。 と、同時に主人公が知ったのは、私営博物館の展示品のことについて。 ゆっくりと明かされていく秘密。 その後、ある品がこの私営博物館に持ち込まれ、彼女の仕事を手伝っているうちに、彼女の魔術の実態を間近で見る機会が訪れるのだった。 【登場人物の魅力と世界観】 何事にも無関心で、人と群れることのない主人公。初めて好奇心を刺激された相手は、ある学芸員でありミステリアスな女性。彼女の元でアルバイトを始めたものの、恐らく直ぐにはその好奇心が満たされることはなかった。 だが、魔女と呼ばれる理由の一つである魔術に触れる機会が訪れる。 彼女の魔術は、鑑定に関係している。 その魔術は、あらすじにもあるように”時を遡る”もの。無関心だった主人公は、段々とこの学芸員の女性のペースにハマっていくようだ。彼女は、詳しく説明をするタイプではなく、主人公は察するタイプ。とても良いコンビだと感じた。 彼女は自ら、主人公を誘って時を遡っている。魔術には”魔術具である時計”が必要なことは分かるが、謎の男に狙われていることから、他の人間にも扱うことが出来るのだろうか?魔術については、主人公にバレても問題はなかったのだろうか?序盤では謎に感じる部分がある。 鑑定がただの鑑定ではなく、人と想いが繋がっているという世界観設定はとても素敵だなと感じる。そして、話が進むとこの小説のタグ”ヒューマンドラマ”の理由に気づき、考えさせられる部分もある。 この物語では、元の持ち主について調べ、現在の持ち主に渡った理由を”時を渡り、本人から話を聞いて知る”のだ。中には、その時代では認められていなかったような多様性についても扱われている。 (ネタバレになる為、詳しく記載することは出来ないが) 【物語のみどころ】 この物語は主人公に、ある小さな変化が起きるところから始まるのだと思う。それまで何事にも無関心だった彼は、自分が興味を持った相手と関わることにより、少しづつ変わっていく。彼の一番の武器は”空気を読む”ことだと感じた。彼女の要望に、臨機応変に応えようとしている。それは、演じることだったり、考えることだったり。一人が好きだったはずの彼は、学芸員の女性に関わったことにより、確実に日常に変化が起きており、少なくとも嫌がっているようには見えない。 あらすじから想像するに、この先苦難と危険が待ち受けているに違いない。 彼らは一体それを、どうやって乗り切っていくのだろうか? 鑑定品により紡がれていく物語。そこには人の想いが詰まっている。 あなたもお手に取られてみませんか? ほのぼのだけではなく、あらすじの”魔術具である時計を狙う謎の男に襲われる”ということから、スリリングな部分もあると想像します。 二人は無事に魔術道具を守り切れるか、その目で確かめてみませんか? おすすめです。

5.0
0
crazy's7

グリーゼ581、聞こえますか?

あなたなら物語のその先を、どんな風に想像をしますか?

【物語は】 主人公があるレストランにて、聞きたくない言葉を耳にしてしまうところから始まる。主人公は、宇宙人の存在を信じているが、信じている人は少ないようだ。それでも、いないとは言い切れないので、調べるのだろう。 そして、主人公にとって念願のその時は来たのだった。 【良いところ】 この物語は、自分がどの位置にいるかで変わって来る。いろいろ伏線はあるものの、どっちかなと考えさせられる点が良いところ。 読んで楽しむものであり、内容には触れない方が読者の為である。 (あれ?) ネタバレになってしまうので、ここはこの辺で。 【物語のその先】 この物語の先を想像してみたい。 ”約20光年ほど離れた恒星系からの通信波をついに捉えたのだ。”あらすじにある通り、捉えてしまったわけである。さて、ここでどうするか? 1 返信してみる。 それも良いと思う。通信して相手と意志の疎通ができるなら、仲良くなれるかも知れない。 2 とりあえず、相手の星へ行ってみる。 これはおススメしない。敵が攻めてきた!と戦争になりかねない。 だが、大抵2になる気がする。今まで映画をいろいろ見てきたが、何故かちゃんと通信せずに行きたがるのだ。宇宙に存在する生命とは好奇心の塊なのかもしれない。というわけで、自分なら1を選びます。 2を予想して置いて、1という。(ツッコまれそうだが) 面白いので、読まれてみてくださいね。 おススメです。

5.0
0
crazy's7

タイムスリップ❗️ 歴女コスプレイヤーはじめさん

コスプレイヤーだからこそ設定が活きた、タイムスリップ物語

【物語は】 この物語にはお試し読書が用意されていて、どんな物語なのか先にチラッと流れに触れることが出来ます。 大見出しを見るだけで、興味深い内容であることが分かる物語。タイムスリップものというと、”現在を変える為に過去を変える”というストーリーが多いが、この物語での主人公の目的は何だろうか。 あらすじからの想像するに、ある日何らかの事情により何処かに飛ばされ、元の世界に帰れなくなったのではないだろうかと思われる。 お試し読書の部分を拝読すると、自分の意志でタイムスリップをするのではなく、ある目的を達成すると何処かへ飛ばされてしまうというシステムであることが分かる。斬新だなと感じた。 主人公は一体、どんな物語を紡いでいくのだろうか? 【登場人物の魅力】 主人公はコスプレイヤーである。本編に入ってから、彼女の考え方を知ることが出来るのだが、その考え方がとても好きである。 なんのためにコスプレをするのか。これは小説を書く理由と同じく、二種に分けられると思う。自分がコスプレをしたいからする。もう一つは注目されたいからである。人間は、常に選択を迫られているのかも知れない。 自分の好きを優先するのか、注目を集める(商業なら売る為など)ためなのか。この物語の主人公は前者。注目は集めたいが、自分の主義に反して露出の高い服を着たりせず、自分の着たいものを着る。自分をしっかり持っている人物であると感じた。 そんな主人公が、自分の意志に反し運命に振り回されることになる。 (どうやら、任意でタイムスリップするわけではないという事) 主人公の性格では、不満も起きるだろう。それについては、お試し版でもチラッと出てくる。 ただ、この物語の主人公は性格が陽の方向。小タイトル一覧や、あらすじの内容からは決して明るい楽しいことばかり起こるのではないと想像がつく。だからこそ、主人公の性格が明るいのは物語のバランスとしても、とてもマッチしていると感じた。 【特殊要素コスプレについて補足】 時空を越えると毎度必ず衣服は消し飛びます。これは映画ターミネーターと同じ。そこで主人公の服飾趣味が生きるのです。時には世を欺きあるいは忍び、レイヤーだからこその窮地の切り抜けをお届けします。 (こちらは、物語の魅力を充分にお届けするために、作家さんの言葉をそのまま引用しております) 【物語の魅力】 主人公の意志とは関係なくタイムスリップさせられる。これはある意味運命に、振り回されるということ。 序盤では、父の一回忌のことが出てくる。コスプレにお金がかかり、貧乏生活を余儀なくされている主人公。物語が進むと、その父について描かれており、主人公は淡々と語っているように見えるが、本人が自分でも気づいていない深層心理部分に泣けた。 人が人を嫌いになるのは、元は好きだったからだと思う。これはあくまでも憶測でしかないが。彼女の父への気持ちは、いつかどこかで変わるのではないかと思う。 ここで一つ、作家の作品や読者への想いに気づき、なるほどと感じる部分がある。それは、こういったことだ。 平穏な毎日は幸せである。だが、幸せだから楽しいとは限らない。しかし、物語は人の心に新しさを感じさせることができる。作家の読者への想いの詰まった作品であることは間違いない。 この後、主人公は初めてのタイムスリップをするのだが、そこまでの話がとてもナチュラルでり、”ああ、これ伏線だったのか”と、気づくこともある。彼女が最初に知ることになるのは、愛情なのかもしれない。 【物語の見どころ】 主人公は、コスプレが好きな女性。都会へは漠然とした理由で移り住んだ。その理由は、地方の若者にありがちな理由であると思われる。漠然とした夢や希望を持ち、夢と現実の差に落胆する。しかし、冷静に考えたら当たり前のことである。どんなに企業がたくさんあろうとも、自分に能力がなければ働き口がない。結果、働き口がなく底辺という事もあり得る。東京で夢が掴めるはずだったのに、気づいてみれば地元にいた友人の方が出世しているということも少なくはない。 この物語はタイムスリップという、現実には起こりえない要素は含んでいるものの、ヒューマンドラマが主体の物語である。現代ドラマとしてのリアリティを持ち、共感できるところも多い。コスプレはあくまでもモチーフの一つに過ぎないと感じた。都会に憧れたが、日々節約しながら自分の好きなことに情熱を注いでいた主人公。 だが2020年という年は、人類にとって未曾有の危機と言わざる状況になってしまった。彼女もその影響を受けてしまう。 この年に彼女を襲ったのは、何も不況の煽りだけではなかった。不思議な現象と運命が彼女を待ち受けていたのだ。 あなたもお手に取られてみませんか? この物語を通して彼女が手にしたものとは何のだろう。 ぜひその目で確かめてみてくださいね。おススメです。

5.0
0
crazy's7

奴隷屋の日常

混沌とした世界の中で紡がれていく、彼らの日常。

【物語は】 ある印象的な思想から始まっていく。この世界では人間でありながら、人間扱いされない者たちがいる。彼らはイヌであり奴隷と呼ばれた。彼らには人権が無くその命は売買され、軽く扱われた。そんな世界で、主人公はある人物と奴隷屋を営むことにしたのだった。 【物語の魅力】 ある思想と主人公の決心から、本編へと続いていく。 本編に入ると、世界観の説明を取り入れた奴隷の売買の様子が描かれている。混沌とした世界観と、論理的な思考で展開される、不思議なバランスの物語。 主人公は商品として奴隷を扱っており、その扱い方がちゃんと”商品”である。 奴隷を商品とする考え方について、かなり深く追求しているように感じた。決して奴隷制度を対して推奨をしているわけではないが、このシステムと考え方には、納得させられるものがある。他の店に比べると、主人公が奴隷を人間扱いしているように感じてしまうが、それは間違いだと思う。商品を商品として扱う。それが主人公の考え方であり、商品に対しての姿勢なのだと感じた。 この物語には沢山都市が出てくるものの、番号で呼ばれている。オリジナルの固有名詞は覚えづらいため、番号で呼ばれているのは覚えやすく分かりやすいと感じた。 【登場人物の魅力】 主人公の商売に対する姿勢が、凄いと思う。漠然とただ売れればいい、という考え方ではない。”客が求めているものとはは何か”。それを突き詰めていくことが売り上げに繋がると考えられるし、客との信頼関係にも繋がっていくのではないだろうか。とても論理的である。 情景描写や心理描写が丁寧に描かれているにもかかわらず、主人公が淡々としているように見える。恐らくそれが、彼の性格なのだろうと感じた。従業員とは温かみが感じられる会話をしているが、決して情で動いているわけではない。どんなに扱いが良くても、商品は商品なのだ。 話が進んでいくと、主人公が奴隷屋を営む前のエピソードが出てくる。彼が欲しかったのは奴隷ではなく”信頼できる者”。あらすじにある”身内”とは一体何を指しているのだろうか。もしかしたら、この部分で明かされるかもしれない。 この物語では奴隷視点での思想(心情)も出てくる。人間とは人種の違う奴隷については、システムを理解したが、買う側と同じ位置に居たはずの人間がどうして奴隷となったのか。謎の部分があり、その経緯や理由について知りたいという好奇心を刺激する。 そして主人公に何故、冷めた部分があるのか徐々に話の中で分かっていく。 【物語の見どころ】 まず、世界観。舞台について細かく設定されており、とても分かりやすい。そして、主人公に不思議な魅力を感じる。考えていること、思想は分かるのに何処かミステリアスに感じる。世界観や登場人物や考え方に、拘りを感じる作品である。 主人公は奴隷屋を営む前に、奴隷屋がどんなところなのか見ている。このことが奴隷屋を営む上での思想に、一役買っているのだろうか? 主人公と従者の出会いについて。 冒頭の方に出てくる二人の間の雰囲気と、二人が出逢ったばかりの頃では明らかに違う。二人がどんな風に信頼関係を築いていったのかも興味深く、見どころの一つではないだろうか? あなたもお手に取られてみませんか? 読了部分まで(奴隷屋と萬屋①)ではまだ、”身内”が何を指しているのか謎のまま。しかしこれから明かされていく、という楽しみもあります。 主人公にはまだ謎な部分も多く、これからの展開が楽しみです。 是非読まれてみてくださいね。おススメです。

5.0
0
crazy's7

【R15版】破滅後の世界で君とともに

人権が失われ、種の温存が優先された世界で生きる彼ら

【物語は】 主人公のある思想から始まっていく。 ここで思想自体の面白さを知る。人類は危機に陥ると、種の温存が優先される。そのことについては簡単に想像がつき、納得いく回答だろう。 人が他人を傷つけようとする行為にむずびつく感情の一つ、”憎しみ”。これは余裕そのものなのかもしれない。 そう人口減少を抑えるためには、他人を憎んでいる場合ではないという事。そこまで余裕がなくなるという事は、この世界は未曾有の危機に瀕していると考えるのが妥当である。そんな背景でこの物語は始まっていく。 徹底管理された世界の中で、主人公は疑問を抱かずに過ごしている。最初の一文が意味する”今も”は何を指しているのだろうか。 【物語の魅力】 まずどのような世界観なのかが、語られていく。ある日を境に、世界は一変した。恐らく、危機を感じるほどの人口減少だったのだろう。人口を増やすことを最優先しなければならないほどに。そして人間が互いに近寄ることを許さないほどに。 世界観、舞台の設定が細かく、しっかりとしている。理由付けがなされている為、システムが理解し易い。この物語で興味深いと感じたのは、男女差である。確かに男性の方が、このシステムに疑問を抱き辛いのではないだろうか? 男性は直接、子を産むわけではないからだろうか。女性が自分で、産み育てたいという気持ちが湧くのも分かる。 この世界では、人が徹底管理されており人を増やすために導入されているパートナー型アバターというものが存在する。好み通りだから愛情を持つのだろうか。仮に好み通りだとして、楽しいと感じることが出来るのだろうか。 安心、安全を突き詰めていくと、こういう世界になるのかも知れない。とどのつまりは、人が接触しないことが安全であり、安心であるということだ。しかしながら、幸せとは比例しないと思われる。 【登場人部の魅力】 この物語の中心人物は、もちろん人間の男女なのだろうが、パートナー型アバターの思考も面白い。人間の二人は、考え方が対照的である。主人公の感覚はまとも。情操教育がきっちりなされているのだと思われる。 この物語の中で一つ疑問に感じるのは、多様性についてである。徹底管理と言うと、軍隊のようなイメージが湧く。同じような思想を持ち、機械のような。 彼らを育てたのは、アバターだ。人間ではない。性格は遺伝子、思想などは環境で決まるのではないかと思う。 育てたアバターに差異はないと想像するので、性格の違いは遺伝子によるものなのだろうか。色々と考えさせられることが多く、面白いなと感じた。 【物語の見どころ】 世界観の設定が細かく、何故こうなのかが明確であり、理解し易い。そして、必然性があるから、舞台設定が細かいのだという事に気づかされる。 そしてアバターが単なるAIではなく、人間同様の思考を持つこと。自分自身を人間ではないと理解しながら、人間に寄り添うことや相手の思想や感情を理解することが出来るという事だ。 そこが想定外であり、面白い部分であると思う。 人間同士である、主人公とお隣の住人の女性。彼らは思想や性格が正反対だ。主人公は相手を受け入れることが出来ない。しかし、女性は強引。しかも、相手が近場なら誰でも良いようである。 彼女の望みが理解できないわけではないが、少し自分の欲望に忠実過ぎる。その為うまく行かないのが、彼女の残念な部分。 この二人は、この後どんな関係になっていくのだろうか。 この物語は主人公と彼のパートナー型アバターとの物語である。この女性が二人に干渉、接触したことにより、主人公たちに変化が現れてくるのではないだろうか? あなたもお手に取られてみませんか? 彼らの導きだした答えとは? どんなラストを迎えるのか、是非その目で確かめてみてくださいね。 おススメです。

5.0
0
crazy's7

凄惨たる魔王の黙示録〜目覚めると勇者になっていた魔王は、斯くして世界を救う。

真面目だから面白いという、斬新さ!おススメです。

【物語は】 勇者と魔王の一騎打ちにより始まる。 本編に入ると、戦いの結果が徐々に解明されていく。そして、主人公は驚愕する、自分の置かれている状況に。名前を告げて周りに信じて貰えず、記憶喪失と勘違いされてしまう。しかしそれは、彼にとって吉となるのだった。 【登場人物の魅力】 主人公だけがいつも通りの振る舞いをする。それに対し、周りは勘違い状態で進んでゆくのだが、そのすれ違い方が絶妙。 主人公の考えていることは周りにはわからないので、勝手に彼らが誤解し、主人公に振り回されていく。だが、彼にはそんなつもりは毛頭ない。 特に三話の辺りでは、おかしくて腹筋が崩壊しそうになった。 しかしこの後、ターニングポイントが訪れるのである。 主人公が我が道をひた歩く性格なのが面白く、物語にマッチしている。語が進むと、勇者ついてのプライベート部分が明かされていく。勇者に魂が入ってしまった主人公も驚くが、読者もびっくりな内容である。 ここで思うのは主人公が元魔王なだけあって、頭の回転が速いということ。しかし自分らしく振舞うと、周りの者たちから厨二病と勘違いされる。それはそれで面白いと感じた。 【物語の魅力】 物語の流れと展開が上手くできている。 戦いから一転、その結果を主人公は現状で理解する。そこにあったのは信じがたい現実。主人公は戸惑いながらも、自分を取り戻すため模索していく物語なのだ。 そして、その一歩は幸運にも直ぐに訪れる。 ここの展開も面白い。主人公と周りのズレが笑いに繋がる物語だ。しかも主人公を含め、周りの人物も皆が真面目である。真面目なのに、笑ってしまう。いや、真面目だから面白いということなのか。 魔力を失ってしまった主人公。見た目は勇者なので、勇者として戦うことしかできない。周りは主人公が、魔王であることを全く信じていないのに、”あるもの”はどうやら勇者でないことを知っているかのようだ。 そのせいで、戦闘中にピンチに陥るが、ある思い付きでピンチをラッキーに変える。このことが、更なる幸運を呼ぶ。もし、ここで思い付きを実行していなかったなら、自身の変化にも気づかない可能性があっただろう。 ここまで物語が必然性で展開されているのが、凄いと感じた。 【物語のみどころ】 魔法の詠唱が凝っているところも見どころの一つ。 冒頭ではチラッとしか出てこない、主人公の仲間の三人は個性的で、それぞれがツッコみ役も担っているのが面白い。誰一人として、主人公が魔王であることを信じない。それが魔族も同じであるという。まるで世界に独りぼっちのような状況だが、果たしてどうなっていくのだろうか? あらすじには”いずれ世界を救う事になる”とある。 知らず知らずのうちに世界を救ったその後に、魔王としての居場所はあるのだろうか?いろいろと想像や心配をしてしまう物語である。それは、主人公に愛着の沸きやすい物語でもあるということだ。 あなたも是非、お手に取られてみませんか? 主人公は力を取り戻した後、どんな選択をするのだろうか。 その目で確かめてみてくださいね。おススメです。

5.0
0
crazy's7

放課後活動【短編】

ある放課後に起きた恋と友情の物語。

【物語は】 主人公が放課後、幼馴染みに声をかけようとしたら、もう一人の幼馴染みに止められるところから始まる。なんでも、その幼馴染みはある女子生徒に告白に行くらしいとのこと。 青春である。羨ましいくらいの青春だ。 友情っていいなと憧れを抱いてしまいそうな、幼馴染み三人の物語。 【登場人物の魅力】 主人公と、告白に向かう人物(坂やん)、主人公を止めた(時康)三人は幼馴染み。1P目でそれぞれの性格が垣間見える。主人公はどうやら、口が軽いらしい。二人のやり取りにより、気の置けない仲間であることが伝わってくる。 *気の置けないとは、遠慮や気遣いをする必要がないという意味である。 主人公は本当のことを言われているには違いないが、欠点を指摘されても明るい。そして幼馴染みとの和やかな雰囲気が崩れない。彼は素直な性格でもあるようだ。 主人公の性格が素直過ぎるために、起きる笑いが面白い。 特に、応援するか迷う部分。すかさずそこにツッコミを入れる幼馴染み。普段の仲良さも見て取れる。 大人になってから、友人関係になるというのは難しい。何故ならそこには利害の一致や、年の差が招じ始めることもあるからだ。確かに、社会人になって趣味の合う友達が出来るというのもあるが。 三人はそれぞれ性格が違い個性的。 主人公は、一見酷いことを言っているように見えるが、仲が良いからこそ言えることである。そんなことからも、三人はとても仲が良いと感じた。 【物語の魅力】 幼馴染みの恋を巡り、アイデアを出し合う主人公と、幼馴染みの一人である、時康。主人公が最初に幼馴染みの一人である”坂やん”に声をかけた時、彼は落ち込んでいた。しかしここからが本当の始まりだったのだ。 コミカルな部分もあるが、友情を感じるところが好きである。告白に失敗したところから、プレゼントを贈るというアイデアへ移る。このアイデアの話も面白い。初めに贈ろうとした商品への意見出し合いがあり、ほんとにこれでいいのかと吟味するなど、プレゼント選びの大変さが伝わってくる。 この部分での一番の魅力は、やはり三人の友人関係かも知れない。 持つべきものは友を地で行く。 【物語のみどころ】 あなたなら、純粋に友人の幸せを応援出来ますか? 幼馴染みの一人に好きな人ができ告白するということを、ひょんなことから知る主人公。もう一人の幼馴染みはその事を既に知っていた。 今回、好きな相手へ告白すると決めた幼馴染みに彼女が出来てしまうと、自分だけ彼女がいない状況になってしまう。 冗談を交え、葛藤しつつも協力する主人公。 コミカルに描かれてはいるものの、ほのぼのしてしまう三人の友情がここにある。その中でプレゼント選びの難しさと、恋への盲目さ。そして人の温かさなどを感じる作品である。 果たして幼馴染みの恋の行方は? あなたもお手に取られてみませんか? ある放課後に起きた恋と友情の物語。 学生時代にこんなことあったなと、青春時代に戻れる物語です。 是非読まれてみてくださいね、おススメです。

5.0
0
crazy's7

私の中の社畜な悪魔

あなたは大丈夫だろうか? 暗にそんな問いかけも感じる作品

【物語は】 ある男が病院内で奇妙な体験をするところから始まる。 これが一体、本編にどう関わってくるのだろうか? 本編に入ると、外と中の温度差を比較という手法を使い表現している。このことにより外が、どれほど暑いのかを分かりやすく読者に伝えている。 主人公は病院に診察に訪れる前に、自分の症状を調べている。その為、医者から病状を告げられてもさほど驚かなかった。確かに、自分がいつもと違うと感じた時は、インターネットなどで調べたりすると思った。しかしそれは、安心したいという気持ちが大きい。知っていることにより、落ち着くというのはある。患者の心理にリアリティを感じた。 彼は、どうやら精神に問題を抱えてしまっているようだ。 【物語の魅力】 昨今では法律が厳しくなっており、残業にストップがかかったり、パワハラに対する注意喚起が強化されてもいるが、それでも弱者は強く出られないものである。どんなに法律が変わろうとも、ブラック企業がゼロになるのは難しいのではないだろうか。 時間が短くなった分、時間内の仕事量が多くなったり。中には、家に帰りたくないという人もいるように思う。人はいつもストレスにさらされており、それと上手く付き合えるかが、分かれ道なのかもしれない。 主人公は”社畜”と呼ばれる分類に入り、統合失調症となってしまった。この言葉自体は聞いたことがあっても、どんな病状なのか詳しく説明できない人もいるのではないだろうか。 この物語では、病状が詳しく説明がなされており、ぼんやりとしか知らなかった人も知識を得ることが出来る。拘りだけでなく、読者へ理解と注意喚起、どちらの役割も果たしている作品だと思う。 精神病棟というのは病院の中でも別の分類なので、お世話になることが無ければどんなところなのか知ることは出来ない。記事などで患者への扱いの酷さを目にすることはあっても。 この物語では、そういう知らない部分を知ることも出来る。 【主人公の魅力と運命】 主人公は病院へ診察へ赴く前に何らかの異変を感じていたはずだ。 段々と明かされていくタイトルにある、”悪魔”の存在。 この”悪魔”が統合失調症の症状の一つである、幻聴、幻覚なのかはまだ分からない。 モチーフが上手く使われていると感じた。自分が見せる何かなのか、それとも別のものなのか。コミカルに描かれてはいるが、入院の原因でもあるのだろう。しかし、これは物語の中ではターニングポイントと言って過言でないのではないだろうか? 主人公は、真面目である。悪魔の話に耳を貸そうとはしないところから”現実主義”でもあるように感じた。そんな彼が悪魔にとりつかれた為、入院をせざるを得ない状況に陥る。しかし、そこに事件が起きるのだ。 あらすじには、”主人公が精神病棟内で起こる事件を解決するべく、挑み続けた”と書かれている為、悪魔との出会いが必然であることが分かる。 主人公の性格は真面目、誠実、小心者。自己主張の苦手なタイプの方は、ストレスを溜めていないか、無理していないか自分自身に問いかけることも大切なのではないかと感じた。 【物語のみどころ】 統合失調症は、他人事では済まされないかも知れない、現代病の一つではないだろうか。それをモチーフに、コメディ要素も取り入れつつ、ミステリーをプラスした作品である。 あなたは大丈夫だろうか? 暗にそんな問いかけも感じる。 こういったモチーフを扱った場合、全体に重く暗くなりがちだが、この物語にはコメディを取り入れている。その為、興味を持った方が更に追い詰められるを避けられるのでないかと感じた。(これはあくまでも個人の見解です) 彼は望んで入院することになったわけではない。しかし、それがきっかけで、事件に遭遇し解決を目指すこととなる。 それは彼に良い影響を与えることとなるのだろうか? まだ、序盤の段階ではこの後の展開を想像することは出来ない。 あなたもお手に取られてみませんか? この物語の結末を、是非その目で確かめてみてください。 おすすめです。

5.0
0
crazy's7

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛連載:119話完結

美醜あべこべ世界で異形の王子と結婚したい!

男性のみ美醜逆転の異世界に美少女イケメンハンター出陣します!

前世で喪女だった後悔からイケメンにガツガツの肉食系女子となった美少女主人公。前世含めて一目ぼれした異形と言われるほどの美少年(前世観)にアプローチをしてさっさと婚約者候補に収まり、誰も寄せ付けないいちゃらぶカップルになります。 外面もよく美少年に目がないですが、自分主観で醜いからと嫌うことはありません。恋愛対象ではなくてもちゃんと人として接する、人として優しい女の子だからこそ素直にその恋路を応援することができます。美少年と付き合うためにしていた善人の外面がよすぎてまわりからは誤解されてもいますが、そこも美醜逆転独特の笑いポイントとして楽しめます。 義理の弟を可愛がったり、不遇なイケメンも多数出てきて、乙女げー系小説っぽい世界観な感じですのでさくさく読めて最後まで一気に楽しめます。 ヒーローにも秘密がありちゃんと後々秘密を打ち明け合って、主人公が面食いなのも全部わかってもらって思いあうラブラブ小説です。 最後までぶっとんだ美醜観によるドタバタギャグが楽しいですし、完結済みなので一気に最後まで楽しめます。 世界観も楽しくもたくさんのキャラクターもそれぞれ個性がありいい人が多く、美醜逆転好きだけではなく乙女ゲー系の愛され主人公恋愛物が好きな人にもおすすめです。

小説家になろうコメディ短編完結

俺がパーティーから追放したひよこ鑑定士が、SSSランクになって復讐しにくるらしい

アイデアは面白い。

でも、ひよこ鑑定士、全然関係なかった。。。

小説家になろう恋愛連載:154話

絶対呪ってやるからな!【番外編更新中】

暴走沸騰系女子・メイジーによる!拳で☆母を探して。 第一の手段候補は呪いのモトを手に入れる事から

下町で元気に給仕に励む母子家庭の子メイジーは、サバサバした赤毛美人。だがある日突然、下町を謎の高級馬車が走り去った後、家の部屋は血だらけで、もぬけのから。どうも母は攫われたらしい?メイジーは誓う。絶対許さない!下町の隣人たちの諫言をお供に、ちょっぴりニワト…たんじゅ…激怒したメイジーはノンストップで暴走を始める。貴族にツテ?下町にあるわけないじゃ無い!そんな時は呪いがマストって聞いたわ!材料を取りに行くわよ!← これは、たいがい拳で解決しようとする(注・うら若き女性です)メイジーをひょんな事で知り合った美麗な兄と妹が必死に止める?物語。 竹を割りまくってもうスパーン!スパーン!言ってそうなメイジーが爽快。 悩んでる事が小さくかんじる…よしがんばろ!と思わせてくれる、ストレスが飛んでいく小説です。2024年3月中旬の更新ここ数話で、お母さまと再会した今が読み始めるチャンス!