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カクヨム恋愛短編完結

手のひらの記憶

やられました。 「今日でさいご」の意味を、 ほんとうにさいごのさいごまで 誤解しっぱなしでした。 物音1つ立てずに入ってくる先輩。 痛みを感じないデコピン。 軽い身体と触れないバスケボール。 あれ? 先輩ケガでもしてる?、とか 青春ラブストーリーの描写の一種かなとしか思わず、 後半で出てくる不思議な「7週間」も最初はスルーしてしまいました。 いろんな伏線にまんまと引っかかってしまい、 切な苦しすぎるラストに、「ハぁぁ」と深い息をつくことしかできませんでした。 最低、2度は読むことをおすすめします。

5.0
  • 作品更新日:2021/5/31
  • 投稿日:2021/7/17
カクヨム恋愛連載:30話完結

アイのカタチ

A、B、C、D…… 次は、G? あれっ!? 続く章もL、Q、T、A、S…… ??? この章の並び、読み始めた時は謎だったのですが、 なんとそれぞれの主人公の自認セクシャリティーを表しているとのこと。 これを教えてもらった時、私は、ハッ、となりました。 自分はなんて狭い、凝固まった考え方で世界を見ていたんだろう、って。 セクシャルマイノリティーをテーマに、 いろいろな愛のカタチを描こうとする本作。 愛の形は自由だ。 そんな歌が聞こえてくるみたいな、どの話にも静かな熱が込められていました。

5.0
  • 作品更新日:2020/12/12
  • 投稿日:2021/7/12
カクヨム恋愛連載:127話

九王沢さんに誰も突っ込めない

序盤の掛け合い漫才のような高速展開と、 九王沢さんの強烈だけど、どこかズレてて憎めないキャラ。 質問の答えを知らないふりでやり直させたり。 誘導尋問してみたり。 横浜湾が見えるお洒落バーより、串焼き屋を選んでみたり。 すべて絶妙なバランスで、カワイイです。すき。 (一歩間違えると、嫌味なキャラになりそう、、、) そんな純粋培養で天然な九王沢さんに 掛け合い漫才のように四苦八苦する那智くん。 恋愛シーンと、おとぼけシーン、シリアス(お勉強)シーンを 行ったり来たりするラブコメ。 かと思いきや 九王沢さんが、単に面白がったりして彼と一緒にいるわけじゃない というのが明らかになってきた頃から、物語は急加速。 14話というど真ん中での重要新キャラクター登場と、衝撃的なラスト。 いまだかつて、ここに着地するラブコメは見たことなかったです。 この線は序盤からはまったく予想できず、 とことん読者を楽しませようとする圧を感じました。 説明調の小難しいところも出てきますが、圧倒の文章力で読ませます。 あ、巨乳という設定の必然性はあんまり感じませんでした(笑)

5.0
  • 作品更新日:2021/4/20
  • 投稿日:2021/7/12
カクヨム恋愛連載:3話完結

中学生最後の日〜私はあいつに告白をする〜

卒業式の日、屋上で告白、癒やしの楽園保健室。 青春の3大名所(?)をぜんぶ巡って、やっぱりという結末に ちゃんと着地しました。 後編序盤での2人の筆談も、2人だけがすれ違っていて、 読者にはバレバレなとこが、いい。 そして案の定、卒業式の日を迎えてクライマックス。 まぁ、そうなるよね、と思ってたところに、みごとにゴール。 安心して読めました。

4.0
  • 作品更新日:2020/11/12
  • 投稿日:2021/7/15
カクヨム恋愛連載:3話完結

ビブス ~ ナンバーの秘密 ~

11番のビブスを巡る2人の淡い物語。 部活の先輩後輩っていうシチュエーションからしてズルいのですが、 2人のなんともいえない距離感が、ていねいに描かれています。 11番の意味は、序盤から、なんとなく、そうなのかなーとは予想してましたが、 まさか先輩から白状するとは、ちょっと予想外でした。 私はスラムダンク(古い?)の流川くんの番号くらいにしか思わなかったけど、 背番号11というのは、バスケファンだと もっと深読みできる番号なのか、そこは気になりました。

4.0
  • 作品更新日:2021/12/18
  • 投稿日:2021/7/15
カクヨムSF連載:36話

未来都市:S-O-W

タバコのスモーキーな感じが物語全体に漂っています。 なんというか、ほんと烟っている雰囲気。うまく表現できませんが。 未来都市Smoke On the Waterで繰り広げられる不穏なエピソード。 わかばとかマルボロとか、キャラクター名もこだわってる感じで、タバコをよく吸う人ははまると思います。

4.0
  • 作品更新日:2020/12/31
  • 投稿日:2021/7/16
カクヨムホラー連載:2話完結

四時四十四分四十四秒のユーコさん

ホラーは苦手なのに、つい怖いもの見たさで読んでしまうんですよね。 しかも、本作は「怖くない」タグつき。これは安心できる。 と思いきや、タイトルの「四時四十四分四十四秒」が冒頭すぐに 登場して、なんかすごい不吉な始まり。 横断歩道を一人で渡ろうとすると、 その時刻に「ねぇ」と女の子に声をかけられるという噂。 ああ、開かなければよかった、とそっ閉じする間もなく読み進めると、 どうやら「ユーコ」さんというユーレイ(?)の話のようす。 明るいキャラクターで、なんだかラブコメみたい。 でも、 いつもと違う街の様子。トラックの事故。ずれてる時間。 廃部になったものづくりクラブと、ホタルイカ。 いい感じで並ぶ謎にあがるドキドキ感、やがては確信に。 そしてついに、四時四十四分四十四秒がやってきて―― 「ねぇ」 ぎゃーーーーーー 出た!!! いや、彼女ストレートにユーレイなんですけど、憎めないオチでした。

5.0
  • 作品更新日:2020/10/23
  • 投稿日:2021/7/17
小説家になろうSF連載:31話完結

僕と彼女の、繰り返される夏

タイムリープSFと青春・恋愛って相性よすぎですね。しかも季節は夏。 このフォーマリズムは「時かけ」以来長く愛されてきたもののひとつだと思いますが、この作品はそのど真ん中を突いて、ぎゅうぎゅう胸を締め付けてきます。 物語は、主人公の智也が2年前に亡くした彼女「藤堂栞」とそっくりの「柚木栞」に出会うところからスタート。この時点ですでに甘ずっぱい感満載なのですが、舞台は藤堂栞が亡くなる前の世界にタイプスリップ。当然、彼が取った行動は、彼女の死を避けたいわけなのだが、当の栞のほうも記憶と違う行動ばかり。 はっとする夏の描写や、鍵となる小物の使い方。運命に翻弄される2人の切ない心理も直接的に描かないで行動から匂わせたりと、上手いです。 後半からは息を呑む展開で、ほんと読ませられました。ほとんど忘れかけていた頃に「あ! この人!」という展開もうなりました。時間の異なる平行世界ができるので頭がこんがらがりましたが、タイムリープものなのであまりそこは考えても仕方ない感じですね。辻褄はあってます。 智也の行動と成長、2人の「栞」の想いも、くぅうと最高に惹かれるものがありました。

5.0
  • 作品更新日:2019/11/15
  • 投稿日:2021/7/14