かつて最弱と蔑まれた双翼の魔聖剣士。~スキル【ドッペルゲンガー】を駆使する追放された少年、光と闇の両方を手にして最強へと至る~
最終更新:2022/1/20
作品紹介
オド・アルディンは、孤児院育ちの冒険者だった。 しかしこれといった才能もなく、唯一の取柄と呼べるのは自身の中にあるレアスキル【ドッペルゲンガー】だけ。それすらも使い道がなく、彼はいよいよパーティーからの追放を宣告された。 途方に暮れるオドに、声をかけたのはマナ・アルディン。 彼女はオドと共に生まれ育った存在。少年と瓜二つな外見をしながらも、兄妹でもない存在だった。 そんなマナに励まされながら、オドはひとまず『一人分の』生活費を得るために、仕事を探すこととなる。すると、そんな二人に声をかけたのは一人の怪しげな商人だった。 その商人曰く、とある荷物を運んでほしい、とのこと。 挙動不審な相手を訝しみながらも、オドとマナは依頼を請け負うこととした。そして、指示された通りに荷物を運んでいたその時に事は起こる。 「どうして街中に、こんな魔物が!?」 オドたちの周囲を取り囲んだのは、ダンジョンの最奥に出現するような強力な魔物。逃げようにも退路を塞がれてしまう。すると――。 「この、光は……?」 その時、運んでいた荷物がにわかに光を放った。 一か八か荷を解くと、そこにあったのは対になった二振りの剣。光と闇を象徴するようなそれらは、自然とオドとマナ、各々の手に握られていた。 その剣を振るって、窮地を脱したオドとマナ。 事態が呑み込めない二人のもとに、現れたのは件の商人だった。 「その剣は魔聖の剣。光と闇を司る二つで一つ、選ばれたものにしか振るえない最強の剣だよ」 商人は満足げにそう語る。 かくして、オドとマナは最強の力を得たのであった。 これは特別な力を手にした少年少女が、自分たちの真実を求める物語。
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