ある花に囚われた感情をもつ存在たち
最終更新:2021/5/28
作品紹介
異世界モノの裏側で繰り広げられる、2つの物語。異なる2つの物語が交差する様子をお楽しみいただけると幸いです。 【あらすじ~ランの話~】 ある異世界の王女であるランは何者かに誘拐され、狭い空間に閉じ込められてしまう。ランは誰かが助けてくれると楽観視し、暇を持て余す。 「退屈!」と独り文句を言うと、とあるシステムが起動する。システムはランに、ある一家の映像を観せ始める――。 【あらすじ~不幸劇 編~】 「死者の異世界転生」や「異世界の攻略サポート」をビジネスとする企業『ロータス』。ロータスに務める若手社員の弓崎光一(ゆみざきこういち)は日々業務に勤しんでいた。 ある日、弓崎は中途採用で入社してきた真栄平由梨(まえひらゆり)の業務をサポートすることになる。その業務とは、バス事故で亡くなった修学旅行生たちの魂を異世界へと集団転生させることだった。 業務のサポートを通して由梨と打ち解け、先輩後輩として仲良くなった弓崎。ある日、彼女の様子がおかしいことに気が付き、その理由を尋ねる。すると由梨から「自分は生まれたときから幸福に対価を支払うというルールに苦しめられている」と告白を受ける。 由梨の話を信じつつも、勘違いである可能性を一応検討する弓崎。そして弓崎はルールの謎を解くため、あることを決意する――。
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