想妖匣-ソウヨウハコ-
最終更新:2021/9/12
作品紹介
深い闇が広がる林の奥には、"ハコ"を持った者しか辿り着けない、古びた小屋がある。 そこには、紳士的な男性、筺鍵明人《きょうがいあきと》が依頼人として来る人を待ち続けていた。 「貴方の匣、開けてみませんか?」 匣とは何か、開けた先に何が待ち受けているのか。 「俺に記憶の為に、お前の"ハコ"を頂くぞ」 ※小説家になろう・エブリスタでも連載しております
評価・レビュー
現実のどこかにあると思わせる世界観
まだ「江梨花」の章までしか読めていないのですが、予想以上に面白くて不思議な話に惹き込まれてしまいました! 不思議なんですが、現実世界のどこかにあるような錯覚を覚えました。 また登場人物にも感情移入しやすく楽しめました。 他の方にもお薦めしたいので、こうやってレビューを書かせていただいている次第です。 現実の延長線上にあるように感じる不思議な世界を楽しめると思います。
戸織真理
あなたの「匣」は何色ですか?
人が心にしまっている「匣」に関連する物語。その中心にいるのは一人の男と一人の妖。彼らは失った記憶を取り戻す、という目的のために、今日も感情によって蓋をされてしまった依頼人の「匣」を開けていきます。 開いた「匣」によって、依頼人の今後が変わります。それは良くも、そして悪くも……。 基本的に一話完結型の物語構成をしているため、とても読みやすい作品です。その中で巻き起こる騒動も、ちょっとした気持ちのすれ違いや、いじめ。妬む心といった誰もが持ったことのあるような感情からくるお話ばかりで、しかも基本的には因果応報の結末。読んでいてスカッとすることもありました。 これからは「匣」を開けている彼らへと焦点が当たってくる展開になりそうで、それは物語の根幹に触れる部分となります。今後も目が離せません。 他の皆さまも是非読んでみてください。
沖田ねてる@_(:3 」∠)_