ラーニャ・バスリーは忘れることを知らない。
最終更新:2023/8/7
作品紹介
代々国王に仕えるバスリー伯爵家には類まれな記憶力を持つ者が生まれる。伯爵令嬢ラーニャ・バスリーもまた、多くの書物を暗誦し他者の言葉を一言一句違わず覚えてしまう。 国王が病に伏せ、七人の王子たちが王位をめぐって争い始めようというときに、ラーニャは父の命で第四王子カミルの侍女となることが決まった。 「残念だけど、俺は君を信頼してない」 そう言ってラーニャを殺すことさえ厭わないと脅すカミル。 「私は父に言われて来ただけです」 叛意はないと言いつつも、父の真意がわからないラーニャ。 不安と猜疑心の中でふたりは、事件に巻き込まれながら少しずつ互いを知り、距離を近づけていく。 「もう俺のそばにいちゃダメだ」 「なぜです?バスリーの力はきっとお役に」 だが王位争いは次第に激しさを増し……。 ◇他サイトでも掲載します(タイトル「ラーニャ・バスリーは忘却を知らない」)
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