伯爵令嬢は物語を愛する ~ありふれた婚約破棄におけるひとつの結末~
最終更新:2021/9/14
作品紹介
「君との婚約を破棄する」 それこそが、テレサ・ドルステンが待っていたものだった。 世に溢れるロマンス小説のごとく、王子の恋を邪魔する少女として婚約破棄を宣言される。それをもとにして、自分で物語を書く機会がようやく訪れたのだ。 従者の青年は主人に問う。 「盛りすぎじゃないですかこれ」 「大袈裟なぐらいでちょうどいいの、本当のことを書く必要はないの」 「悪役の立場である少女が主人公じみているのですが」 「流行りらしいわ。王子の恋を邪魔する少女は、公衆の面前で断罪されるのですって」 第二王子に婚約破棄された、物語を愛する伯爵令嬢。 彼女を待っているのは、さて。どんな結末? 投稿先:エブリスタ
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