朱色の雫
最終更新:2022/11/20
作品紹介
ーー私は、一年前に殺した婚約者のことを陥れた時雨伯父上を探している。 宇宙界きっての大国、ナルス。 ナルスは、双子の長によって建国された。 しかし、臣下の手によって初代の双子の長は不遇の死を遂げる。 今では大国に成長したナルスの次代長の候補、朱己(しゅき)。 代々長(おさ)には魂の核(センナ)を生み出す力、破壊する力が受け継がれており、次代長候補である朱己も現在の長である父・壮透(そうとう)から授かる。 ときを同じくして、朱己の側近である婚約者が伯父の謀略に嵌まり、朱己へ刃を向けた。婚約者を止めようと試みるも、止めることができず、自らの手で彼のセンナを砕き、処刑した。 婚約者を失ったことによる深い心の傷を抱え、朱己は心の壁を厚くしていく。 婚約者の処刑から一年程経った頃、仇敵である伯父と遭遇するも取り逃し、次の側近を決めろと父から通告されるが、心の整理が追いつかずにいた。 民からの密告で怪しい者が居ると報告を受け、視察するという名目で人間界に降りると、そこには人間から迫害されている霊獣夫婦がいたーー。 婚約者を陥れた伯父上の目的とはなんなのか? 一国の長として、本当に必要なものとは何か? 日々葛藤しながら傷つきながら、再び周りを信じていくことができるのか、もがきながら生きていく異世界ファンタジー。 異能力によって繰り広げられる愛憎と戦闘の物語がお好きな方は是非御手にとってご覧ください。 ※この作品は、アルファポリス様にも掲載しています。