【完結】僕の事が好きらしい綺麗な暴力ツンデレ悪役令嬢の幼馴染は王太子に婚約破棄され、しおらしくなったので結婚したい!
最終更新:2021/2/23
作品紹介
僕は目の前の可愛らしい女の子に白詰草の花冠を頭に被せる。 「僕はフランをお嫁しゃんにしゅる!」 「うん、私もアレス大しゅき!」 女の子は満面の笑みで好意に応え、僕に抱き付いてくれたのだった。幼い日に僕アレスが幼馴染フランと交わした結婚の約束。 だが、後に僕達は知る。身分差により結婚なんて、到底出来るものでないと…… 僕、アレス・テーレの幼馴染のフランソワーズ・テレーズ・ド・アレシアは典型的悪役令嬢だった。 「だからあなたはいつまで経っても【弱神アレス】なんて呼ばれるのです!」 家柄を盾に人を見下す、高飛車、傲慢、人の話を聞かない、自分の才能を直ぐに鼻にかける、才能がない者は容赦なく罵る、金遣いが荒い、従者に全く慕われていない、物事が上手く行かないと人のせいにする、加えて、人、物に当たる。一人じゃ、着替えも出来ない。 学院に入学後に彼女は王太子と婚約を交わす。それに伴い、僕に対する風当たりは一層、増して、酷いものとなった。成り上がりの卑しい身分出身にも拘わらず、幼馴染であることが周囲のやっかみを買い、身分の高い学院生からの虐めに遭う。 「煩いっ! アレス! 余計なことを言ってる暇があれば、さっさと荷物を運びなさい」 学院では完全に彼女のパシリ……おまけにそんなつもりは全くないのに付きまとっている噂まで立てられて、それを王太子の取り巻きに糾弾されて袋叩き。 しかし、そんな彼女にある日、王太子からの婚約破棄を始めとする度重なる不幸があり、見る影もないくらい落ちぶれてしまう。 散々、彼女に馬鹿にされた僕だけど……可哀想な彼女を見ていたら……弱神アレスと蔑まされた男が悪役令嬢を娶るまでのお話。
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