聖女様なお姫様の暇つぶしに召喚された件
最終更新:2020/7/17
作品紹介
「私の暇つぶし相手になってください」 俺、ルシオン・ウェールスを召喚したらしい銀髪の姫、ルミナリエ・シェスタローゼは、そう言い放った。 いや、ちょっと待て。 なんで俺なんだ。そもそもここはどこだ。暇つぶし相手ってどういう意味だ。 混乱する俺に、その人形みたいな美少女である姫様が言うことには、どうやら、ずっとこの場所に軟禁されるような生活を送っていて、暇で暇で仕方なく、誰でもいいから応えてくれる人を、と求めていたらしいが……。 応えたってのは、あれか? あのよくわからねえ、光る文字を踏んだからってことか? ふざけんな、こんなところに居られるか、帰る、と宣言した俺だが、問題なのは、帰る方法を知っているのが召喚主であるこの姫様だけらしいってことだ。 「帰りたいのなら、私の御機嫌でもとっていた方が得策ですよ」 などと言われ、厄介なことこの上ないが、かといって放ってもおけないし、実際問題、俺に選択肢はない。 そうして、なし崩し的に、この魔法王国とかいう、まるで漫画か小説かなにかみたいな名前の国の姫様の暇つぶし相手をさせられることになるのだが……。
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