この日、『偽りの勇者』である俺は『真の勇者』である彼をパーティから追放した
最終更新:2018/10/22
作品紹介
魔王軍八戦将の一人を撃退したこの日、勇者であるフォイルは同じ勇者パーティであるユウを追放した。ユウにはこの世界での力の証である称号が空白で何もなかった。同じ仲間の剣士、魔法使いはユウを足手まといと嗤っていた。 しかし、フォイルは知っていた。魔王軍と戦えていたのはユウの力が大きいということ。そして追放させたユウこそ『真の勇者』であり、自身は彼の踏み台となる『偽りの勇者』であると。 だからこそフォイルはユウを追放するーー例え自分が死ぬであろう結末であると知っていても。 これは誰にも語られることのない『真の勇者』が現れるまでの、追放した側の『偽りの勇者』の物語。 ...踏み台としての役割を定められた男の物語。
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