俺と彼女は実は幼馴染というやつだったらしい
最終更新:2021/7/27
作品紹介
俺、山吹修平(やまぶきしゅうへい)はこの春に高校生になったばかり。 ま、小学校の頃からの付き合いの今里奏(いまざとかなで)も同じ高校に進学したし、 入学して早々と気の合う友達もできたし、幸先の良いスタートを切った、と思う。 しかし、入学から一ヶ月が経った5月の中頃、友人である関谷隆(せきやたかし)が 突然 「お前たちっていわゆる幼馴染の関係って奴だろ?どういうエピソードがあったのかとか聞かせてくれない?」 などと言ってきたのだ。 それを聞いて俺と奏は同じことを思った。 「「私たち|俺達」が幼馴染ぃ?」」 だって、俺達は近所で生まれ育って、まあ仲良く育ったけど、 幼馴染なんてそんなファンタジーな関係じゃない。 ということを説明したのだがわかってもらえない。 いやだって、同小の友達は皆同中に進学したんだぜ? それって普通の友達じゃないのか? ともあれ、関谷に幼馴染だと認定されてしまったのだけど。 (あれ?奏って女子としてとても魅力的じゃね?) ふと、そんなことに気がついてしまった。 それはどうやら奏も同じようで、奏での方も挙動不審に。 これは、近すぎて、お互いの事を意識しなくなっていた二人が、 ちょっとしたきっかけでお互いを急に意識してしまう、そんなお話。
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