炎陽の鬼

　私立A高等学校。その高校には、非公認で活動する、オカルト研究部という部活がある。メンバーは、1年生のショウ、クニオ、亜希、３年生の水木、亜希の兄で、大学生の夏樹。彼らは放課後になると、空き教室である部室に集合した。活動内容は、主に宿題や雑談！　ではあるが、きちんと部活名の通りの活動もしている。 　彼らの掲げるテーマ、その名も「座敷童子の館には本当に座敷童子がいる説」。「座敷童子の館」とは、亜希と夏樹の家の異名である。その家の持つ財力と権力が、「座敷童子でもいるかのように」絶大ゆえに、そう称された。ただ、噂によると、どうやら本当に棲みついているらしい……？ 　「座敷童子の館」の謎とは、一体なんなのか？　5人は、その謎を解き明かすことができるのか。時に宿題に追われ、時に駄弁り、時に文化祭に浮かれながらも、館の闇と謎に迫る――！ 　高校生たちと大学生のお兄さん1人による、ドタバタオカルト日常物語。 　前編の後半～中編前の時間軸の番外編（R-18/R-18G）https://novel18.syosetu.com/n8576ha/