・旧題【働く私と同棲JK】 (富士見L文庫様より発売中です) 花屋で働く「冷めてる女」花芹茉莉はある日、母親を亡くした女子高生、桃山澄玲を預かることになる。 「なんで私がこんな奴の子守を」 最初は互いに話すこともせずぎこちない関係ではあったが、世話をしているうちに澄玲は茉莉に対して心を開いていくようになる。 これで何事もなく平穏な日々を過ごせると安心していた茉莉だったが、同僚の放った何気ない一言で澄玲に対する思いが変化していく。 「それってさ、子守じゃなくて同棲じゃね?」 「……まさか。私は大人で、あいつはただのがきんちょなんだから」 だが、茉莉は分かっていた。自分が誰かに支えられないと生きていけない弱い人間だということを。 そして、いつのまにか自分が澄玲に依存していたということも。
更新:2021/1/20
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先輩に抱いた憧れが恋に変わっていくのは一種の規定路線のようなものだった。 それが片恋だと気付き、失うところまでがありきたりな物語。わたしもその一途を辿るのだろうと叶うはずのない夢物語に想いを馳せていた。 ・・・・・・はずなのだけど。 もしその恋が成就してしまったら、それはありきたりな話では終わってくれないのだろうか。 想いが届いたその先に、いったいなにが待ち受けているのか。まったくさっぱり、想像もつかない。 今日も放課後の音楽室で、二人きりの練習がはじまる。 へたくそな乾いた音色に、昇るばかりの潤んだ息を乗せて。
更新:2021/6/2
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