「みんなが無事でよかった……」 傷だらけの身体でアキは一人呟いた。この学園ではアキが皆を守らなくてはいけない。他に頼れる人はいるけれど、どうしても特殊体質のせいでアキが皆を守る方が効率がいい。 だから今日も皆を守る。本当は逃げたいけどそうすれば皆が死んでしまうから。 身体が欠損しても、目が見えなくなってもそれは変わらない。 異常とも言える自己犠牲、それを強制させるアキの特殊な体質、それは――どのような怪我を負おうと蘇ることができること。 このせいで周囲が負う傷はアキが受けることになり、周りもそれを知って曇っていく。 これは逃げたいけど逃げられないアキと、それと同時に曇っていく友人達の話。
更新:2023/9/21
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