転生者リゼラは、公爵家の次女として生まれながら、6歳のとき下された“神託”を誤解されたために冷遇されていた。食事すら与えられない中、前世の知識と経験を元に生き延びていたが、成人を数日後に控えたある日、公爵家からの除籍を告げられ、不遇の第二皇子ルガレドの専属の護衛騎士―――“親衛騎士”となることを命じられる。そうして臨んだ、主従となることを誓う―――形骸化したはずの“契約の儀”で、ルガレドとリゼラは、意図せずして契約を成功させ、古代魔術帝国の力を手に入れてしまう。リゼラは、自分の培ってきたもの、そして新たに手に入れた力を使って、ルガレドを護ることを心に決める。 ※ハーメルンに同時掲載しております。
更新:2024/3/31
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