シアは変わった女の子だった。半分眠ったような目に表情の薄い顔、子供の割に低い抑揚のない声。シアの弟や妹は両親に似て美しい顔と高い魔力を持っていたが、シアは変わった容姿に普通の魔力しか持っていなかった。誰もが落ちこぼれと思いそうだが、彼女はとても頭が良く行動的だった。魔力の高い弟と妹が王立魔法学校に行くことが決まって、最後の誕生日のケーキを焼くためにベリーを探していた時、シアは一人の少年と出会った。青銀の髪に金色の瞳の少年は物語で読んだ、竜の呪いそのものだった。シアは何故かその少年にかけられた竜の呪いを解いてしまた。 呪いを解いたことで、竜の精霊から記憶を消され、シアは少年の事を忘れた。そして、学校と畑仕事に励んでいた。 それから八年の月日が流れ、妹が婚約することになり、再び二人は出会った。
更新:2024/2/20
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