既にここで連載済みの「辺境の墓標」が、字数が多い上に話数も多いため、加筆修正を別に「修正版」として行うこととしたもの。 日本が震災と宗教テロ事件で大混乱に陥った1995年に、北海道東部(道東)で起きた死亡事案から、次々と過去と現在の事件や出来事に直面することになった、北海道は道東の小規模所轄の刑事達。彼らの捜査を実質1年半、延べ7年にわたって追う長編推理小説。最終的に主人公の刑事が向き合うことになったのは、事件の真相というよりはむしろ、自分自身と日本社会そのもののあり方だった。 史実と創作を織り交ぜた形式(「飢餓海峡」や「砂の器」や推理ゲーム「オホーツクに消ゆ」にヒントを得て)で、最終的に200万文字超の作品のため、読者にも根気を要する作品となってしまっていることに要注意。
更新:2018/12/28
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