とある世界に存在する巨大迷宮の最深部、岩盤をくり抜いたような巨大な地下空間に、漆黒の巨体を横たえる異形のモノがいた。 長きに渡ってこの迷宮に君臨し、数多の冒険者達の命を奪ってきた厄災の不死竜ヒュドラは、九つの首を地面に付けて目を閉じている。 狭い空間から出ることも出来ず、配下の魔獣を使って迷宮に侵入してくる人々の命を奪うだけが存在意義である。 何故此処にいるのか、その理由も意味も解らぬまま過ごす日々に鬱々としていた。 ところが、いつもと同じように始まった日常が、ある日唐突に終わりを告げる。 薄暗い迷宮から明るい陽の元に出たヒュドラは、この広く美しくそしてどこまでも未熟な世界で何を見るのであろうか。
更新:2018/11/15
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