見たこともない森の中、今度はトリップか、と自分の運のなさに心底呆れて現実逃避していたら、クマさんに出会った。クマみたいな人でもクマそのものでもない、クマさん。なぜなら、ちゃんと服を着ている。しかも「娘さん、ここは危険だ、お行きなさい」と言葉まで話している。実際には「人の娘、ここは聖地だ、とっとと出て行け!」だったけど。 聖地の奥で見付けた小娘の虚ろな目に溢れた想い。それが強烈に俺の心に焼き付いた。惜しむらくはその運命が見えぬこと。ああ、なんだ、俺は惜しいのか。ならば手に入れるまで。 前世の記憶を持つ小娘が、聖職者を名乗るクマさんの罠にまんまと落ちるまで。 ────2022/11/16 改稿 / 2022/11/28 クマさん視点追加
更新:2022/11/28
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