余が珍しく浮かれていたのは認めよう。 なんせ勇者を異空間にぶっ飛ばして華麗に退けたばかりだったのだ。 次代の勇者が育って我が城に攻め込むまではまだまだ時間がかかる故、ちょっとしたバカンスを楽しめるだろうとうっかり思ってしまったのだ。 ……勇者を退けた勢いで、海へバカンスに行くはずの魔王様がうっかり界まで乗り越えて、どっかの寒村に降り立った。 「あれえ?おめさん誰だあ?見ねえ顔だな」 「そげな事言ってえ、おめさんさっきキョロキョロ辺り見回してたべ?道に迷ってんじゃねえかって心配したんだべ」 そこで出会った方言まるだしの剛毅な村娘。 彼女はどうやら魔王の世界も知っているようで……? うっかり魔王様と村娘、そしてそのお父さんの、ちょっとしたお話です。 1000文字くらいの更新です。
更新:2016/12/4
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