ある朝、俺が目を覚ますと世界はどこからか出現したらしい大量の羽虫と巨大ワームに喰われて、滅亡の危機に瀕していた。 とりあえずどこかに避難しなければ。 そう思ってオンボロアパートから出た俺は、外に山のような航空兵器と、腹のない蜘蛛みたいな形をした地上兵器の残骸が溢れかえっているのを目撃した。 「おい、そこの兄ちゃん……あとは頼んだぜ」 「えっ、俺!?」 そしてひょんなことから臨時措置法どうたらで装甲戦闘無限軌道兵器A44M、通称『アラクネ』の操縦士になった俺は、街を喰らい尽くそうとする羽虫と巨大ワームを相手に無双……できるわけもなく逃げ惑うのだが、その結果、味方の戦略航空機動空母『アマルティア』が作ったワープホールに落ちて、気がつけば何処ぞの異世界に迷い込んでいたのであった。
更新:2018/9/13
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