「お嬢さん。そこそこ高給な仕事に、興味はないか?」 そう言う齢8歳の少年(の顔)に釣られ、私は少年――ライナス様の世話役になった。 彼が私を雇った理由。それはとても単純で、明快だった。 ――曰く、とても女らしかったから気に入ってしまった、と。 ……まさか取り柄が護身術の女を、女らしいとは言いませんよねえ!? 直ぐにライナス様の幻想を訂正しようとするが、既に彼の中では可憐な私のイメージが出来上がっている様子。 もし私の本性を知ったら、幻滅されて、解雇されるだろう。 そう思った私は、事実を隠すことにした。 ひょんなことから坊ちゃんに見初められた、ギャップ激しめの平民が、クビの心配をしながら生活する話。 日向るな様主催『GMB企画』参加。
更新:2016/9/20
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