「『面倒』ですが、仕方が無いのでせめて効率的に片づける事にしましょう」 望まなかった第二王子と侯爵子息からの接触に、伯爵令嬢・セシリアは思慮深い光を瞳に宿して静かにそう呟いた。 *** 社交界デビューの当日、セシリアは立て続けのトラブルに遭遇する。 とある侯爵家子息からのちょっかい。 第二王子からの王権行使。 勝手にやってくるそれらの『面倒』に、10歳の少女は類稀なる頭脳と度胸で対処していく。 最低限の『貴族の義務』は果たしたい。 でもそれ以外は「自分がやりたい事をする」生活を送りたい。 これはそんな願望を抱く令嬢が、何故か自分の周りで次々に巻き起こる『面倒』を次々へと蹴散らせていく物語。 ※物語の第二部ですが、本作からでもお読みいただけます。
更新:2021/9/4
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