目覚めると私は知らない場所にいた。 そこで出会った年上の男は、近未来的な内装を思わせるここは宇宙船で、地球はすでになく、私達以外の人間は絶滅してしまったのだと打ち明けてくる。 けれど男の話を鵜呑みにすることは私にはできなかった。突飛な話だということが理由ではなくて、男のことが信用ならなかったからだ。目覚める前のことは何も覚えていない。だから男のことも覚えていない。なのに男は「君は僕の妻だ」とまで言う。そして私は夢で男の妻になることを拒んでいた――。 *若干ミステリちっくな構成にした、近未来的ディストピア恋愛小説です。二人芝居的な内容になっています。全十一話。 *2022年第十回ネット小説大賞一次通過。
更新:2019/1/22
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