時は元文二年三月十日(一七三七年四月九日)の江戸。ここに、虎之助と名乗る一人の男がいる。 虎之助は回向院にある卵から生まれた卵生人間である。卵から生まれた虎之助にはいっぱしの知識があるが名前がない。回向院の住職の円空に虎之助と名前をもらい、口入屋を行なうことで、大勢の人を救えと命じられる。 よくわからないながらも、薬屋の隠居に引き取られ江戸で暮らす。だが、この江戸には尾張徳川家の屋敷の地下に地下御殿と呼ばれる妖怪が出る広大な妖怪の町の入口があった。 虎之助は地下御殿と江戸の町を行きつ、帰りつ、時には騙し、時には騙され、江戸の町と妖怪を救う。(NOVEL DAYS、ノベルアップ+にも投稿中)
更新:2019/2/15
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