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作:KUMA

ドワーフの勇者-人間以外が勇者をしてはいけないと誰が決めた?-

皆が憧れる”異世界転生”……ついにその時がやってきた。 伝説の聖剣や魔法はもちろん、魔獣(モンスター)もいるファンタジー世界。 魔王を倒す勇者になるも良し、遺跡を調査し世界の心理を探求するも良し、もしくはお約束展開(ハーレム)を目指すも良し! 女神からどの選択を取るも自由と言われ、俺が選択したのは自由気ままなスローライフ。 元々モノ作りが好きだったという事もあって、選択した種族はそれに秀でた剛人族(ドワーフ)。 職人気質な彼らの中での生活は中々大変だったが、俺は第二の人生を楽しんでいた。 あっという間に数十年の月日が流れたある日、事件が起きる。 魔王が世界征服宣言をし、至る所に魔獣(モンスター)が出現……世界は大きく荒れた。 正人族(ヒューマン)から勇者が選ばれたと聞いたが、情勢が良くなる気配は全く無し。 むしろ悪い噂ばかりだ、”人の物を奪う”、”家を荒らす”、”娘を連れて行かれる”等々……それでもいつかは魔王を討伐してくれると人々は信じていた。 中には勇者に頼らずに自らが戦うと意思を決め、日々魔獣と戦っている人もいるようだ。 世の中がそれぞれ動き出している中、剛人族である俺は仲間と共に日々大量の武器を作っていた。 そしてある日、事件……というより1つの奇跡が起きる。 なんと自分が作った武器が光ったと思えば、武器から姿を変え、メイド姿の女性となったのだ。 そして彼女は俺に作った事への感謝を告げると続けてこのように言ってくる。 「ズクロー様……世界を救う為に、私(わたくし)と帝竜の討伐へ向かっていただけませんか? 」

更新:2024/2/3

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