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作:ひきこもりな北欧の商人

現在、昔夢中でやったゲームの様な世界に遭難しています。

 『希望を船にのせて……』というタイトルのコンシューマーゲームがあった。  かなり昔に製作された懐かしいゲームだ。  内容はシンプルで、小さな島に生まれた主人公が一世一代の『夢』を求めて、船に乗って大海原をまたにかけるといったゲームである。  このゲームの売りの特徴は主に遊ぶプレイヤーによって何でも出来るゲームだった。  例えば、海を渡ってどこぞの海軍に入って戦争を楽しむも良し。  例えば、海を渡って見知らぬ世界を探す冒険者となっても良し。  例えば、海を渡って幾多の国をまたいで交易を為し大商人になるも良し。  とまあ、大まかに分けるとそんなかんじだ。  とにもかくも、大体は自由度の高いゲームで好評だった。  んで、何でそんな話をしているかって? という話になるわけだが……。  俺こと、『筒外あきら』というオッサンは仕事から家に帰ってきて、そのままベットで爆睡。  目が覚めてみたら、大海原でバルシャ船の上。  手にはボロボロの紙が握られていて、その紙を読んでみたらコレよ。 「希望を船にのせて……?」  それはまさに、ゲーム開始時オープニングで主人公が海辺で見つけたビンの中に入っていたメッセージカードだったものだ。  いや、ホント、懐っかしいな!  この後主人公が無理しまくって、大海原にでるっていうか……。  嵐にあって遭難して、最初に設定した国に漂流して……てか、これはアレだ。 いわゆる、夢か何かか?  俺が思い出させるモノといえば、今述べたゲームくらいしかわからなかった。  これはひょんなことから、ゲームに似た世界に転移してしまった夢のような物語。

更新:2019/3/22

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