故人を迎え、もてなし送る『ホオズキ祭』。 かつては見送る駅が有名だったが、時代の流れと共に廃れていった。 今では寄りつく人のいない廃駅はホオズキの提灯にほんのりと照らされ、故人を送り出す。 ホオズキ祭で再会した元恋人。 元恋人の妹から渡されたICカード。 忘れられずにいた感情が蘇り、元恋人も同じ気持ちで。 残された僅かな時間、お互いに望むのは「ずっと一緒に」。 ホオズキの提灯に照らされた道をただ堕ちていく。 握ったICカードの感触を確かめながら。 『夏のホラー2020』、『夏の光企画』参加作品です。 『二人だけの閉じた世界企画』にも参加。 連載『浄霊屋』の「それぞれの在り方(待ち人)」から繋がるお話です。 このお話単体でもお楽しみいただけます。
更新:2020/8/25
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