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マリオネットインテグレーター

少年よ、その剣で未来をひらけ。恋と願いが絡みあう救国冒険ファンタジー。

 新入り騎士の少年カートと人形遣いの魔導士ピアを中心として描かれる、謎と企みと、(主人公以外の)恋の三角関係がもつれあう冒険ファンタジーです。  丁寧な伏線と、人物それぞれの人間関係が、物語の味わいを深めていました。  冒頭で畳みかけるように事件が起き、年代が飛んで主人公が登場、という構成になっていますが、この事件それぞれが後の謎を解き明かすための鍵ともなってきます。  主人公カートが登場するのは第一章の第五話ですが、彼がとても良い子で可愛いのです……!  品行方正で礼儀正しく、目上の者に敬意を示し、理不尽な仕打ちにもじっと耐え、――と、正直この辺りで「我慢しちゃうの!?」という気持ちが湧いてくるのですが、カートのそういう姿勢が変化してゆくのも、この物語で描かれてゆく少年の『成長』だったりするわけです。  全体を通して、登場人物たちの言動や思想には理由があり、意味があり、終盤の謎解きターンで真相がぐいぐいと明らかになってゆくのが本当に面白い。謎と伏線も複雑すぎることはなく、適度な推理が楽しめます。  テーマのはっきりした物語でもありますから、読み進めていく中でふと手を止め、作中で問い掛けられることを考えてみるのもよいでしょう。  王道ながらもじっくり深く楽しめる、少年たちの成長物語。文庫本一冊程度の完結作品です。ぜひご一読ください。

5.0
0
眞城白歌

白銀の狼

ほんとの想いに気づいたら、戦え。悪意に立ち向かい、愛しき者を守るため。

 村のお荷物として蔑まれていた銀狼の少女と、村一番の強さを誇る黒狼の青年の、ひたむきで波乱に満ちた恋愛ファンタジー。  銀狼のレティリエは、狼の姿になれない女の子。彼女が恋する黒狼のグレイルは、村で一番強いと言われ将来を嘱望される青年。  力が全てとされる人狼の村では、狩りに加われないレティリエの想いは口にすることさえ許されないものでした。  祭りの日、レティリエは村のすぐ側まで来ていた人間たちに捕まってしまいます。異変に気づいたグレイルが助けようと追いかけるものの、大怪我を負わされ、彼もまた捕まってしまい――。  見どころは、主人公であるレティリエの勇気と知恵、そして後半になるにつれ磨かれてゆく演技力でしょう。想いびとであるグレイルは身体も大きく強い狼ですが、それでも人間たちによって追い詰められてしまいます。  度重なる窮地を、レティリエがどう切り抜けてゆくか。彼女につらく当たってきた村の狼たちにどう向き合っていくか。後半の展開には心を揺さぶられます。  作中では、狼社会の価値観と、他種族の価値観、そして人間社会の価値観が、繰り返し対比されます。特に、人間側が人狼(や亜人種族たち)を獣やペットとしか見ないゆえの対立構造が徹底的に貫かれていきます。  人狼と人間、両者の心は一切重なり合わず、それゆえにレティリエは一人きりで戦うしかありません。しかしその戦いは、彼女自身が自分の価値を知る切っ掛けでもあります。  グレイルは元より好青年なのですが、狼社会の風習を疑問に思わなかった彼も村の外の価値観に触れることで、少しずつ変化してゆくのです。  シンプルなストーリーで過不足ない描写、魅力的なメインキャラとブレない悪役たち。  躍動感あふれる物語です。ぜひご一読ください。

5.0
0
眞城白歌

奴隷屋の日常

善や悪というカテゴリを持たない主人公の物語

 作品タイトルからわかる通り、主人公は奴隷屋。奴隷を売買するという商売をしている青年シリウス。その相棒ともいえるライファットと共に過ごす日常や、過去の出来事のエピソードが綴られた物語です。  奴隷の売買をする奴なんて、ろくでもないのではと思いきや、彼は善人でも悪人でもないです。  奴隷の生活環境を良くしてこそ商品としての価値は高まり、客ともwinwinという理念で、奴隷を商品として丁寧に扱うし、銃や剣に名前を付けて大切にする。物と人に対するベクトルが同じなのかな?という部分も。  「身内」と呼べる相手以外に対しては、物であっても人であっても、大事にすべきものは大事にするし、いらなくなったら捨てるというクールでドライとも言える部分もあり、こういう性格の主人公であることが、とにかく他に類を見ない気がします。  だからといってどっちつかずという訳でもなく、中庸というわけでもない。掴みどころがあるような、ないような。でも裏表がない、なんとも気持ちの良いキャラクターといった感じで。このシリウスという男を知るためだけでも、読む価値あり。  ライファットとのバディ感あるやり取りも小気味よいです。  日常といっても、事件が皆無なわけではなく、ほんわかするものから手に汗握るような色々なエピソードがあり、その物語ごとにキャラと世界観が深まっていき、気付けば最新話を心待ちにしてしまうという作品です。

5.0
1
MACK

「マグロを殺す。青森で」

これはレビューではない。初見時の生リアクションだ。

死に方ダツ的なやつかと思ってたら違った。 いやいやいや、え? なんだか雲行きが怪しくなる速度がハンパない。 艦隊出てきた。 ちょっと待ってマグロ肉の入手にかかる人手がすんごい。 異名があんまりすぎて最後の一人でもうだめ。笑った。 そのへんにあるもん全部ぶち込んでかき混ぜましたみたいなノリ最高か。 隕石卑怯すぎる。3人いなくなったぞおい! お前なにしにきた!! オタクくんとアナウンスなんなの。 unkoDiscoveryだめしぬ。 満25歳なのに年齢不詳の一団ってどういうことなの。 だからお前らなにしにきた!! なんとなくしんだぞ孫三郎!? 属性だのなんだの出てきたときから嫌な予感してたけどそういうことする!? オチがあまりにも切な……くはないなあ!! 俄然ほかのマグロ作品にも興味が湧いたじゃないかどうしてくれる。  ━━━━━━━━━━  この作品をレビューするのにふさわしい言葉は、私にはひねり出せそうにありません。  なので普段以上に荒い『読書メモ』をそのまま載せる、という暴挙に出ることにしました。  頭の中ではこんな感じでツッコミまくりでした。うるさいですね。 ◆  こちらオノログ内でたまたま見かけたレビューで興味を持ちました。  いったいどんな話なのかと読んでみたら、あまりの超展開に理解が追いつくやら追いつかないやら、ずっと笑っていました。  抱腹絶倒です。  なんというか『闇鍋』みたいな作品でした。  しかも『とびきり美味しくできた闇鍋』です。  ……いやまってください、闇鍋とは書きましたが、それでこの作品の面白さが伝わるとは到底思えません。  これはもうご自身の目で確かめていただくしかありません。  なに、たった6000字ほどの短編です。  さらっと読んで、これからも『マグロ』を美味しくいただきましょう。

5.0
1
mochi*(読み専)

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