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連合軍第13師団飛行部隊 ~四◯四分隊のツバメちゃん~

くそったれの世界で語られる、あるバディの物語

謎のウィルスによって滅びの淵にいる人類。 しか、彼らが選んだのは手を取り合って脅威と戦うことではなく、イデオロギーをめぐって銃を向け合うことだった。 劣勢の中で戦う原則主義派は、ウィルスがもたらした異能の力で圧倒的多数の敵勢をかろうじて押しとどめていた。 物語は不破直(すなお)の着任から始まる。 本作はそんなハードな世界観ですが、主人公たちに終末感や捨て鉢な空気感はない、と言うより真逆の生き方をしています。 人命は羽のように軽く目の前の現実はグロテスクですが、彼らは決して絶望しません。 物語は「運命なんてワンパンでぶっ飛ばしてやる」と言わんばかりに暴走する直と、トラウマの為に彼女と向き合えないルードルマン少尉を軸に展開します。 2人は時に反目し、時に拳で語らいながら最高のバディとなってゆきます。 主役の2人をはじめキャラクターたちが魅力的で、主人公直は墜落させた飛行機の残骸から現れるいうインパクト絶大な登場シーンをかましてくれます。 ルードルマンも直と殴り合いを演じる武闘派ですが、一方で彼女を気遣う一面を見せてくれます。 そんな2人が不器用ながら相手を気遣い、歩み寄ってゆく過程は読んでいてにやにやしてしまいます。 第一部は、周囲の助けを得て、2人がお互いを認め合う最初の一歩が描かれます。 第二部以降も困難が降りかかるでしょうが、2人のその後がどうなってゆくのか、目が離せません。 ミリタリーが好きな方が喜ぶ描写がてんこ盛りですが、読むにあたって軍事知識などは必要としないので、バディものやアクションものが好きな方にもお勧めしたい一作です。

5.0
1
萩原優

記憶をめぐる、彼と少女の物語

記憶を失った少女と、彼女に巻き込まれた男。彼が最後にした決断は——。

 山岳民族の住む山奥にある『遺却の湖』。その水に触れた者は、記憶が溶けてしまい、別人のようになってしまうという——。  その溶けた記憶が凝ってできた「追憶の石」を拾い集めて日々の糧に変えていたヴァールは、その湖で一人の少女に出会う。  硬質で美しい湖と静かなヴァールの心情の描写から、少女ビルカが意識を取り戻した後の圧倒的に無邪気でヴァールを振り回すギャップが凄まじく、思わずニヤニヤしてしまいました。  彼女に絆されるでもなく内心でぼやきながらも、ついつい世話を焼いてしまうヴァールと全力でそこに甘えていくビルカのほのぼのしたお話になるのかと思いきや、やがて語られるヴァールの暗い過去。  全ての記憶を失いたいと思うのがどんなことなのか、ビルカがその特異な能力を使っている時に、ヴァールだけがその悲しみや苦痛に気づき、気づいてもらえたことで、半ば無意識に涙を流したビルカのシーンで胸がぎゅううっとなりました。  やがて、ビルカの過去が明らかになり「変わりたくない」と言っていた彼が駆け出す背中はもう最高に格好いいのです……!  彼らを見守る山岳民族の守り神やその使いの青年、そして彼を気遣う少女カムラや村人たちがなんだかんだみんないい人たちなのもほっこりポイントでした。  ぼやきがちだけど優しい元軍人と破天荒に無邪気な少女の運命の物語、本当におすすめです!

5.0
0
橘 紀里

九王沢さんに誰も突っ込めない

ただのラブコメと思って読むと、確実にヤケドします!(体験談)

序盤の掛け合い漫才のような高速展開と、 九王沢さんの強烈だけど、どこかズレてて憎めないキャラ。 質問の答えを知らないふりでやり直させたり。 誘導尋問してみたり。 横浜湾が見えるお洒落バーより、串焼き屋を選んでみたり。 すべて絶妙なバランスで、カワイイです。すき。 (一歩間違えると、嫌味なキャラになりそう、、、) そんな純粋培養で天然な九王沢さんに 掛け合い漫才のように四苦八苦する那智くん。 恋愛シーンと、おとぼけシーン、シリアス(お勉強)シーンを 行ったり来たりするラブコメ。 かと思いきや 九王沢さんが、単に面白がったりして彼と一緒にいるわけじゃない というのが明らかになってきた頃から、物語は急加速。 14話というど真ん中での重要新キャラクター登場と、衝撃的なラスト。 いまだかつて、ここに着地するラブコメは見たことなかったです。 この線は序盤からはまったく予想できず、 とことん読者を楽しませようとする圧を感じました。 説明調の小難しいところも出てきますが、圧倒の文章力で読ませます。 あ、巨乳という設定の必然性はあんまり感じませんでした(笑)

5.0
0
嶌田あき

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛連載:119話完結

美醜あべこべ世界で異形の王子と結婚したい!

男性のみ美醜逆転の異世界に美少女イケメンハンター出陣します!

前世で喪女だった後悔からイケメンにガツガツの肉食系女子となった美少女主人公。前世含めて一目ぼれした異形と言われるほどの美少年(前世観)にアプローチをしてさっさと婚約者候補に収まり、誰も寄せ付けないいちゃらぶカップルになります。 外面もよく美少年に目がないですが、自分主観で醜いからと嫌うことはありません。恋愛対象ではなくてもちゃんと人として接する、人として優しい女の子だからこそ素直にその恋路を応援することができます。美少年と付き合うためにしていた善人の外面がよすぎてまわりからは誤解されてもいますが、そこも美醜逆転独特の笑いポイントとして楽しめます。 義理の弟を可愛がったり、不遇なイケメンも多数出てきて、乙女げー系小説っぽい世界観な感じですのでさくさく読めて最後まで一気に楽しめます。 ヒーローにも秘密がありちゃんと後々秘密を打ち明け合って、主人公が面食いなのも全部わかってもらって思いあうラブラブ小説です。 最後までぶっとんだ美醜観によるドタバタギャグが楽しいですし、完結済みなので一気に最後まで楽しめます。 世界観も楽しくもたくさんのキャラクターもそれぞれ個性がありいい人が多く、美醜逆転好きだけではなく乙女ゲー系の愛され主人公恋愛物が好きな人にもおすすめです。

カクヨムファンタジー連載:98話完結

林檎と甜橙、女奴隷とその主人

まだ転がり続けるの? 意外な展開でぐんぐん読まされる

異世界からきた、とある男性の面倒をみることになったレティクラタ。彼の世話のため女奴隷を買うことにした。  …という感じで始まるこの作品。導入部は男性との恋愛もの?と思っていたのですが、話は思わぬほうへ転がり続けます。最後まで!  長短にこだわらないエピソードの区切り方や、直接的な表現をすることなく関係の変化を匂わせる描写など。いろんな箇所に効いている技やシリアスとコメディの緩急も見事で飽きさせず、どんどん読めてしまいます。 本当に面白かった。  設定もしっかり練られているようで、この先のエピソードや登場人物たちの細かい背景まで気になってしまう魅力的なストーリー。  軽い読み口が好みの方、少し深めの考察が好きな方、どちらにも楽しめる作品です。ぜひいろんな方に読んでみてもらいたい。おすすめです!

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薬師の魔女ですが、なぜか副業で離婚代行しています

恋愛ジャンルになっているが、他者の恋愛に絡んだことを仕事としている物語でヒーローとヒロインの間に恋愛は始まっていない(今後もしかしたら始まるかもしれない? というような匂わせ雰囲気で終わっている)ので、ジャンルタグつけが間違ってる訳ではないが求めていたものとは違う……という複雑な読了感だった。 物語自体はさくさくとテンポよく読めて悪くなかったので、恋愛ではなくファンタジータグであれば気持ちすっきり終えられたのになあ……と思った。