孕み人魚と惡の華
最終更新:2017/2/9
作品紹介
誰かが嘘をついている。 ひとり。三途の川を漂う船頭がおり。 ひとり。かつて、人間に恋をした天女がおり。 ふたり。かつての自分の姿を亡くした亡者がおり。 ふたり。山を降りた悪党と、さらわれた人魚がおり。 四人。 ーーーかつて山で生きた悪党と、人魚と、ふたりの子供がおり。 人間やめて三十路の秋。 黄泉路をいく人魚がふたり。 最後の記憶を思い出した屍もふたり。 夢かうつつか。この走馬燈は誰の記憶か。 この空舟が流れ着くのは、逆巻きの輪廻、二又に別たれた悪の路……。 ミステリーでサスペンスなダークファンタジー。 三章までが怒涛の伏線パレード。 四章「ぼくらはどうして死んでいるの章」から、徐々に明かされる真相を含んだうえで最初から読むと、さらに新しい可能性と伏線が浮かび上がる仕様です。 注※これは、登場人物の八割が死人スタートの物語である。シャルル・ボードレールの『悪の華』とはまったく関連ありません。タイトルは制作時の作業用BGMから。 ※挿絵版、始まったよ~→ 孕み人魚と惡の華(挿絵版)http://ncode.syosetu.com/n0786dl/
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