異端少女らは異世界にて
最終更新:2021/10/31
作品紹介
第27回スニーカー大賞【後期】三次選考通過しました! ※第27回スニーカー大賞に応募するために、一部非公開、一旦完結とさせていただきます。 ※更新の再開は、選考期間が終わった後になります。 ~あらすじ~ 死をきっかけに異世界に招かれた少女たちは、全員はみ出し者で、全員普通ではなかった。 『マッドサイエンティスト、サイコ』『暗殺者、ジン』『地球外機械生命体、プロト』『生体兵器、ツツミ』そして『発火能力者、ホムラ』。 異世界の創世神すらドン引きするような彼女らは、魔王打倒の願いを気楽に承諾した。 彼女らは異世界に来て早々、盗賊に襲われていた騎士グルドフを助ける。恩に報いようとする義理堅いグルドフに衣食住と金と情報の提供を求め、異世界での生活基盤と、魔王と戦うには討伐隊に入隊すればいいとの情報を手にした。討伐隊とは、魔物討伐を目的とした遠征部隊のことだった。 本来受験資格のない彼女らは入隊試験に乱入し、火炎瓶を味方に投げつけてしまうというハプニングを起こしつつも合格を勝ち取る。そうして、無事ではなかったものの討伐隊に入隊した。 だが討伐隊としての初任務で、不測の事態が起きる。任務のために訪れた村が、魔物を頭領とする盗賊団に占拠されていたのだ。が、これを容赦のない非人道的な手法で解決した。 また別の任務では、魔物被害の調査に訪れた港町で、ヒト型の魔物を奴隷として扱っている光景を目にする。異世界の常識に嫌悪感を覚えつつ任務を全うしようとする少女たち。だがこの町の魔物被害は、同胞を解放しようとする魔物によるものだった。 少女たちが町に訪れたその日の夜、サメ人間と四つ足の巨大ザメという強力無比な魔物に加え、魔王を自称する少年が現れた。少女ら五人はそれぞれの能力を生かして戦うことになる。そして死闘の末、異世界の常識に抗い、奴隷を解放することで魔物を撤退させた。 何もかもが異端な少女たちは、自分たちなりのやり方で世界を救うことを誓い、次なる任務に向かう。 キャラの明るさとコントのようなやり取りで世界の悲惨さを誤魔化そうとする、明るいダークファンタジー。
評価・レビュー
羊(コメディ)の皮を被った狼(ダークファンタジー)なコメディ
コメディでサンドイッチしちゃいましたが、物語の本質はダークファンタジーですね。 登場人物の性格等をすべて情報から排除して、メインの物語と各場面を追いかけると間違いなくそうであると。 殺伐とし、血みどろの凄惨な世界。差別や憎悪、復讐、憤怒や哀しみに彩られった、真っ黒な世界。 ところがそんな異世界に転生をし魔王を倒すべく選ばれた五人が、とんでもない少女達だった……。その五人の性格、行動、台詞のためにコメディ化しているという。 五人の個性についてはもう、最初の二話を読むだけで把握できてしまうぐらいの濃さで、年齢的には女子高生なのですが、普通の子が一人もいない。 やってる事は無茶苦茶なのに、何故かそれが「こいつらだし」、と納得してしまう謎の説得力。 だけどどの子も、その尖り切った個性がたまらない…この子達を知ってしまうと、普通の優しく可愛いだけの美少女じゃ物足りなく! 残虐シーンや痛いシーンも多くてひえーと思うのに、随所にスコッと入ってくる台詞で全部吹っ飛んで、笑って読んでるという謎な自分にも出会えます。 全体の雰囲気として、横方向は明るく楽しいのに、縦は暗く深みがあるという印象です。この縦横の絡まりは、読んで体感して欲しい。 もっと続きを読ませて!と思う事請け合い。おすすめ!
MACK
ヤバい女子高生たちが異世界転生!
そのヤバい女子高生は5人いるのですが、キャラが立っている上に名は体を表すネーミングでわかりやすい。 個性的な女子高生が異世界で暴れまくる! ちゃんと異世界の住人を救うのですが、突飛過ぎて現地住民にはあっけにとられたり……。 女の子が強くて何か色々やらかす、そんな話が好きな方におススメな作品。
lachs ヤケザケ
いらっしゃいませ。5人の超人女子高生はいかがでしょうか。
個性豊かで属性も豊かな5人のメインヒロイン(?)。曲者揃いの彼女達が揃って異世界に来てしまえば、波乱にならない訳がない。『マッドサイエンティスト』『暗殺者』『生体兵器』『機械生命体』『超能力者』を、巻き起こる騒動とセットでお選びいただけます。セット価格はお得ですよ。 ちなみに私の推しは、『マッドサイエンティスト』の彼女。飄々としつつどこか親しみが湧く彼女の魅力に撃ち抜かれました、膝を。最近階段が辛いのも彼女のお陰でしょう。 一味どころか七味くらい違う異世界ドタバタファンタジー。 他の皆様も是非読んでみてください。
沖田ねてる@_(:3 」∠)_
そのやばさがひたすらかっこいい
5人(人?)の突拍子もない女の子達のそれぞれのキャラクターがとても素敵です。それぞれの個性と持ち味と酷さの方向性がうまくばらばらになっていて、 どの子もとっても魅力的に描かれています。 その破天荒さと文章のテンポの良さに引き込まれます。 イベントごとに次はどんな酷いことをやってくれるんだろうと楽しみになります。 まだそんなに出番がない子が今後どう活躍してくれるのかも含め、続きが楽しみです。 もっとたくさんの人に読まれて欲しい作品です。
萌木野めい