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作:Edy

魔導の光は闇を照らして影を生む

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未評価

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最終更新:2022/8/27

作品紹介

魔の力を制御する技術が浸透している世界でも戦いの主役は剣から銃に代わろうとしていた。 戦争景気で賑わうリュノール王国の王都で衛兵が殺害される。同時に試作型魔導ライフルの核となる部品が盗まれていた事が判明。 敵国の工作員が暗躍していると踏んだ王国諜報部は秘密裏に動き始める。 捜査を進めるケヴィンは事件の影に友の姿を見た。 友の疑いを晴らすため、わずかな手がかりを集める謎解き小説。

男主人公魔法ミステリー戦争ダークファンタジー

評価・レビュー

ファンタジー世界の秀逸ミステリー

 ファンタジーは世界観的になんでもありになってしまい、実はこんな力が! みたいな後出しがし放題のため、ミステリーは作りにくいという印象ですが、こちらの作品はそういう事をせず、伏線とヒントが随所にちりばめられ、回収されて結論に至るという納得の流れ。  魔力というものを、あくまでエネルギーの一つとして使っている感じでしょうか。  それぞれのエピソードが映画のワンシーンを想起させて、渋くてかっこいいというのも、この作品のお勧めポイントの一つです。  剣の時代が終わり、銃にむかう時代。新たな兵器の存在は国家間のバランスを大きく崩し、戦争の影で暗躍する工作員の存在。  戦争はたくさんの命を奪い、友の足も奪われたもののひとつ。義足であっても朗らかな友人クラウスだが、ケヴィンが王国諜報部の依頼をこなすうちに、事件の影に友人の存在がやたらと目について…。  諜報部も友を疑っているのであろうか? という疑念の中、友の潔白を信じケヴィンは僅かな手掛かりを元に真実に向かう。  硬派な内容、ケヴィンがかなり人間的に惚れてしまいそうな男っぷりなので、彼の魅力を多くの人に知って欲しいです。  その後の物語を想像させる余韻のあるラストも必見です。

5.0

MACK