――その花の栄養は誇り高き人狼の命。 混沌とした世界で狂ったように咲いていた〈赤い花〉の魔女アマリリスは、殺戮の欲望を指輪に収めて人々の希望を集める聖女となり、明るい未来と希望ある世界を信じて歩み出した。 愛するしもべとの未来のために。自由奔放な生活とは言えないけれど、それはそれで幸せな日々が始まるはずだった。 しかし、そんな彼女の夢は、憎しみと狂気に苦しむ青年ゲネシスの襲撃によって引き裂かれてしまう。敗北の悲しみに暮れるアマリリス。もはや枯れ果てていくだけだと周囲が思いはじめる中、かつて獲物だった人狼カリスは寄り添い続けた。 すべては愛する人のために。
更新:2021/12/21
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――立派な魔女になるまで外に出てはいけないよ。 祖母の家に住むマリアは屋根裏で一日中、本を読んで過ごしていた。外への憧れを募らせながら、あらゆる世界を文字と挿絵で満喫する。そして時折、魔法の練習を続けるのだ。 いつか立派な魔女になって、家を出て両親を探そう。優しい家族に見守られながら、素敵な本の世界に囲まれながら、マリアは未来に憧れていた。 そんなある日、いつものように魔法の練習をするマリアのもとに現れたのは、影だけの男の子だった。 ――もっと魔法を見せて。 無邪気に笑いながらねだる彼との出会いが、マリアの成長を促した。 ※全5話
更新:2018/4/25
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