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作者:犬塚 惇平
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書籍化
コミカライズ
作:犬塚 惇平
長い長い戦いが終わって正義が勝利し、悪は滅んだ。 だが、またいずれ必ず第二第三の悪が現れ、正義の味方だってそのたびに現れて戦いは続く。 そんな世界があった。 ごく普通に日常を過ごしていたにも関わらず大いなる力を与えられた彼らは、 正義とは何か、悪とは何か、大いなる力を何に、何のために使うのか。 守ること、戦うことに意味はあるのか……そんなことを考えて戦い、悩み、生きて、死んでいく。 と、ここまで言っておいてなんだが、実はそんなことはこの物語では関係が無い。 これは『逃げ出した奴ら』の物語なのだから。 世界の平和と正義がどうとか世界征服と悪がどうとか言う話が出来るくらいには、奴らは強い。 じゃあ正義の味方か、悪の手先かと言うなら、奴らはどちらでもない。 生きるためならば社会の正義と秩序とやらに粛々と従えるし、人にやさしくすることだって出来る。信号だって青になるまで待てる。 でも自分のためになら社会の正義と秩序とやらに平気で唾を吐くし、人を踏みにじることだって出来る。赤信号だって渡れる。 そういう連中だ。じゃなきゃ世界捨ててまで逃げたりするもんか。 大いなる力には大いなる責任が伴うからみんなのために使え? 知ったこっちゃない。 大いなる力がある選ばれしものなんだから間違っているこの世界など壊してしまえ? 面倒くせえ。 そう言う奴らだ。 奴らときたらせっかく持ってるんだからっつってひどいズル(チート)を使いこなす。生きるためならばと、平然と。 ひどいズル(チート)だって平然と行うような連中(クリミナルズ) これは、奴らの物語だ。
更新:2020/7/23
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