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作者:お前の水夫

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作:お前の水夫

盛り過ぎてモッペンユーテクレーヘン【転生粘塊生物は前世で読めなかった恋愛官能小説を読みまくりたい】

 私は親族の為に苦しみ、自分の為ではない人生を2回過ごし死んだ。3回目こそ自分の為の人生を求め神に願ったのだ。                                               「容姿については贅沢を申しません。親類に縛られず、病気と剣と矢で死なず、持てる能力を増やし、好きなことの出来る生を送りたい。それから最初は布を織って暮らしたいのです」と。1回目は病気で死に、2回目の人生は戦死したので今度こそという気分で贅沢に頼んでみたのだ。神は「気持ちは分かるぞ。全てを叶え、食うに困らず、最初は希望通り布を作成する能力を付けよう」と言ってくれた。               それは良かったのだが、気がつけば暗い場所に放り出されており、スライム状の生物に転生していた。遠慮無しで適当に頼み過ぎた所為か3度目は人間ではなかったのだ! 更には体内で勝手に布を織って吐き出す機能付きである。確かに親類に縛られずに剣でも病気でも死にそうに無いのだが、これでは布を売って暮らせない。                                                    神は慈悲深いがこれは試練だ。自殺は罪であり、永遠の奴隷労働コースであるためそれだけは出来ない。私はこの暗い場所で生きるのだ。ここは不思議な場所である。身体能力が上がる代わりに尿意も増大し、男女ともに下から盛大に漏らしながらも怪物どもを殺す手を止めない。                        私はモッペンユーテクレーヘンという都市の地下を徘徊する生物を吸収し能力を増やしながら、どうやって幸せに生きるか知恵を絞ることにした。ネトネトの怪物みたいな体では不安しかない。だが出来ないかもしれなくても、前世で好きだった恋愛官能小説を思いっきり読んでみたいと思うのだ。                       

更新:2022/3/4

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作:お前の水夫

行きて埋まりし物語

 間田 育輝(まだ いくてる)は全身をガンに侵されて死にかけていた。そこに提督と参謀を名乗る2人の女が現れて彼に告げた……ガンの治癒と延命を約束するから、自分たちのところで働かないかと。        選択の余地は無かった彼は極めて怪しい条件が提示されているにも関わらず、2人の申し出を受けて契約を交わしてしまう。育輝(いくてる)を待っていたその仕事とは、とある惑星の先行調査だった。       500年前にその惑星から「助けて」というメッセージを受け取った提督は「距離が6万光年もあるし面倒くさい」という理由で無人偵察プローブを出すだけにしていた。結果、無人偵察プローブは不明な理由により行方が分からなくなってしまう。                                    育輝(いくてる)の仕事は、500年間放置された惑星に精神だけで赴き、探査プローブを探し出すことであった。「取りあえず死なないから大丈夫よ。戻りたい時に元の体に戻れるし」という提督の言葉を信じ、彼は現地のリソースを用いて作られた体を使い本隊が到着するまでの調査を行うことになる。          もちろん甘いだけの話は無い。問題は本隊到着まで100年くらいかかる可能性があることと、彼が使う体が『ゴーレムコア』であること、そして当面は元の体に戻りたくとも戻れないことだった……。  2022年3月2日:異世界恋愛ファンタジーに移動した作品の方に注力し、こっちは慌てず落ち着いて書こうかと思いますので、更新が遅くなります。よろしくお願いします。

更新:2022/3/4

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