誰かが、そっと闇に囁いた。 「あとは、任せたよ」と――― 世界の全てを覆い尽くす黒い海―――原罪の海ハマルティア。 その海に、長き年月をかけて作られ続ける、白き巨大な橋があった。 ポン・デュ・ガールと呼ばれるその橋を作るのは、巨大な鉄の蜘蛛アトラク=ナクア。 蜘蛛を操るのは、一人の獣人の少年。 蜘蛛と少年を守るのは、ジャガーノートと呼ばれる、機械仕掛けの少女。 過去から引き継がれてきた建設の旅は、海のように時に荒れ、時に穏やかに進んでいく。 この旅の意味がいかなるものか―――蜘蛛と二人は、待ち受ける残酷を知らない。 これは、世界を包む黒い海と白き巨大な橋にまつわる、一つの終末の物語。
更新:2024/4/3
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