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作者:星下めめこ
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書籍化
コミカライズ
作:星下めめこ
ベルーガ・ゲルマニカと呼ばれる少女は観測出来る限り二つの人生を歩み、そのどれもが世界に輝く功績を残したと言っても過言では無い。 一つ目の人生は、今の人生からおよそ二千年前の世界を「虫の帝」として天寿を全うした。 二つ目の人生は、一度目と三度目とは異なる世界にて「龍血の勇者」として魔王の手から世界を救い、相打ちとなった。 偉大な前世の代償なのか視力を失って生まれたベルーガは、目が見えずとも魔力があれば視えるからと、魔導書を読み耽る人生を謳歌していた。 しかし今生の十二歳。彼女は二千年前の創設に関わったアストラエア魔導学園への入学許可を得た。複数の前世を持ち、魂の規格が通常の生徒と異なる彼女は、かつての彼女と同じく創設者でありそれぞれの寮の名前となった三騎士の加護を受ける事なく、アストラエアの加護を受ける。 入学式前、一人で時間を過ごしていた彼女は自分と同じ特異な魂と異世界の前世を持つノクシャス・スパロウことノックスと出会い、その魂に惹かれ、寂しがり屋な自分に丁度良いとして彼を家族にしようと決意する。 学園生活が始まると、ベルーガは学則に縛られないあらゆる自由が与えられる「約束された自由の十三塔」の一つである「虫の塔」を開き、そこで同じ加護を与えられたノックスと共に生活を始める。 ノックスは日々魔導の練習に励む一方、ベルーガは記憶にある前世から老いて死ぬ事も、世界の為に身を擲つ事も不要だと判断し、学生の時点で早期に成長する不老へ至る事を決意する。 乗り越えなければならない事は多々あれど、それでも彼女は余裕を携える。自由に生きて、成長する不老となって新たな家族と世界を見て回る為に、魔導師ベルーガ・ゲルマニカは歩み始めた。 ※他サイト(カクヨム)にて少し手直したものを投稿しております。
更新:2024/5/19
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