風の死んだ晩夏は、半宵の頃。 7月30日の夜空の下に立つ僕は、泥棒。 仕事納めのその日、僕は一人の不思議な少女と出会いました。 これは、ひねくれの僕と存在しない彼女を巡る、と季節遅れの七夕のお話。
更新:2017/9/20
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
春隣の空。 どこか哀しげな、春愁の風。 それは、君が消えた明日へと繋がっていた空。 それは、さよならが消失点のように呑み込まれていく空。 もし、いつか訪れる「さよなら」が、こんなにも涼しげなら。 それも悪くないのかもしれない。 冬荒れのあの日、僕は自殺した女性に出会った。 死者を生者の夢へと導く《ユメヒト》である僕。 死者である彼女。 僕達の出会いには、意味があるのだろうか? 僕が抱いた淡い想いに、意味はあるのだろうか? 触れ合えないのに、言葉は伝わって、心だって通じる。 けれど、生と死は計り知れないほど遠くて、有り得ないほど近い。 これは、死者を夢へと導く《ユメヒト》と、一人の自殺女性が織り成す、消失の物語。
更新:2018/5/8
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。