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タグ:ときどきはシリアス
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コミカライズ
作:白髪銀髪
僕、レクトール・ジークリンドがその日そこを通りがかったのは偶然だった。 まったくの偶然かと聞かれれば、用事(約束)に向かう最中だったから、そうだとも言い切れないんだけど、それでも、空から(正確には梯子の上から)降ってくる女の子の現場に居合わせるなんて、偶然としか言いようがない。 偶然だったと言っているのに、なぜか名ばかりであるはずの婚約者からの視線は鋭いし、同じく、昔から知る友人の妹からはからかうように、面白いものでも見るかのように興味を持たれてしまったし。 まあ、相手は小さな女の子。それに、放っておいたら、床やら梯子やらに頭とか身体とかぶつけていたかもしれないし、これも仕事の人助けだよね。 もっとも、それなら、最初から職員にでも声をかければいいんじゃないかとも思うけれど。 とにかく、それでバランスを崩して落ちてきてしまった女の子を、優しく抱き留められたのは良かったのだけれど……。
更新:2021/1/26
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