田中花子が目覚めたのは知らないお金持ちの部屋だった。 家政婦さんが急かし、何がなんだか分からないままに王子がやって来る。 「ヘンディ?私はそんな名前じゃないですけど?」 花子の一言に場の空気が止まる。 家政婦さんが顔を洗えと洗面台のある部屋へと花子を連れて行き、 状況を把握する。 「私、悪役令嬢ヘンディになってる?」 その姿は花子の大好きなゲームの悪役だった。 気付けばENDまでは1週間。 好感度的にはどうなるか分からない。 それでも花子は抗う事にする。 「世界観?上等じゃないッ‼」 花子の奮闘が7日で変化をもたらすのか? そんな小さな物語。
更新:2021/2/19
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