「エルザ、君は軍略家のお父上の名にふさわしい素晴らしい才能を持っている。その才能を私ごときのもとで腐らせるには惜しい」 そう言って平民のエルザを毛嫌いしていたバルリング伯爵は体よく厄介払いして、エルザをシュヴァルツェンブルク侯爵の子息フェリクスへ押し付ける。 しかしこのフェリクス、ちょっとしたエルザの才能を見抜き、憧れの人物でも見るかのような目線でエルザへ尽くすようになった。 ちょっとうんざりしつつも、エルザは満更でもなかった——。 ※この作品は他サイトにも掲載しています。
更新:2022/9/2
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