二人の旅人が、とある村にたどり着いたとき、彼らは異変に気付いた。 村を囲う木の柵はところどころへし折れ、畑は荒らされ、道端には乾いた血の跡があった……。 「ところで姫様、内緒でお城を抜け出してきて、本当によかったんですか」 「そう言いながら、ユートはついてきてくれるのよね」 「姫様を一人にするわけにいきませんから。お城に帰れと言ったって、どうせ聞いてはくれないんでしょう」 世直しをしたい姫と、お付きの宮廷魔術師の少年が事件に挑む、時代劇風ストーリーのファンタジー短編です。
更新:2016/5/25
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