死ぬ間際の呪いや恨みは、そのまま現世に残って祟りをなす。残留思念というものだ。相手はもう死んでいるのだから、殺すことができない。「思い」を滅する特別な方法が必要になる。さらにやっかいなことに、生きている人間や他の残留思念を取り込んでより大きく強くなることもあるのだ。特に魔族の祟りは危険だ。 一番簡単なのは残留思念が生まれないように幸福を与えて殺すことだ。至福冥還師ネフティスは魔族に至福の時を最期に与える魔女だ。彼女に送られた魔族は祟ることがない。今日もまた魔族を送るためにネフティスは旅に出る。
更新:2020/9/10
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