死ぬ間際の呪いや恨みは、そのまま現世に残って祟りをなす。残留思念というものだ。相手はもう死んでいるのだから、殺すことができない。「思い」を滅する特別な方法が必要になる。さらにやっかいなことに、生きている人間や他の残留思念を取り込んでより大きく強くなることもあるのだ。特に魔族の祟りは危険だ。 一番簡単なのは残留思念が生まれないように幸福を与えて殺すことだ。至福冥還師ネフティスは魔族に至福の時を最期に与える魔女だ。彼女に送られた魔族は祟ることがない。今日もまた魔族を送るためにネフティスは旅に出る。
更新:2020/9/10
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鍋島小骨さんの『遺書』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054919016304)にインスパイアされて、10年くらい前に書いたツイッター小説(その後SSにした)を短篇にしてみました。新作書き下ろしです! 税金によって強制的に絶望を排除する国の未来に待っているものはいったいなんでしょう? もちろんハッピーエンドです! ジョン・レノンの『イマジン』をBGMにすると合うかもです。 元のツイッター小説 日本に蔓延する絶望。政府は抜本的な対策として絶望税を導入した。一定以上の絶望を持つ人々から絶望を徴収する。絶望もできなくなった人々は、意味不明の愛想笑いを浮かべて日々をすごした。集めた絶望は埋め立てに使われ、『夢の島』という暗い島ができた。
更新:2020/9/11
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