この国では年の半分は雪が降る。 寒さで閉ざされた国で息を潜めるように第一王女カロリーナは暮らしていた。 彼女はその見た目から表に出ることは許されなかった。王宮から離れた塔で暮らす彼女の元に異国の騎士アスワドが護衛としてやってくる。 アスワドの優しさと穏やかさに心を惹かれていくカロリーナだったが、遠い大国の側室として嫁ぐこととなる。 七年後、母国がクーデターで滅びたと聞かされ、カロリーナは再び雪の地を踏むこととなった。 彼女を待っていたのは、七年前、別れたはずのアスワドだった。 ※本編はほの暗く鬱々とした話です。騎士は優しい人ではなく不遇を切り裂くダーク系のヤンデレです。 ※新婚編……黒騎士は雪解けの春に戸惑う ※後日談……侍女は春風に背をおされて、幸せを紡ぐ ※エブリスタでも公開しています。
更新:2021/7/28
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