王都一の目抜き通り。その南にあるハンスの酒場横から一本路地裏に入り、長くうねる道を道なりに進むと不意に開けた場所に出る。 その場にそびえる木は、妖精が宿ると言われ、昔から伐ることを忌諱されていた。その木を中心に、十メートル四方の僅かに開けた広場を右に曲がり、更に細い道へ。そこから真っすぐ進んだ先にある一軒の店。 そこは錬金術師の店。 店主ユーリに選ばれた者しか訪れることのできない魔法の店。 これは、錬金術師ユーリと、その周りに集まる人々が織りなす物語――。 ※ 誤字脱字報告心より感謝いたします!!
更新:2019/12/23
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