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アトランティスのつまようじ

ストーリーテラーのジレンマ

関川さんの小説を読んだ後は、いつも考えさせられます。 自分の解釈はあってるのだろうか? と不安になりながら(これは決して筆者の意図するところではないとは理解しているのですが)ストーリーを振り返り、セリフを振り返り、残されたメッセージを考えます。 いつも「読みやすく、世界に入り込めて、読後感のいい小説」であるがゆえに、単純に読んで面白かった、だけだともったいない気がして。 多くの話を書き、多くの話を読む筆者の苦悩、ストイックなまでに読者視点に立ち続け、アイデアを出し続け、こだわり続け、すり減らした筆者の魂が感じ取れる気がして。 作中のキャラクターに対する愛情、こだわりと情熱、あくなき向上心、書くことに対する楽しみと苦しみがどこから生まれるのか知りたい気がして。 そんな筆者のジレンマが表れているのがまさに今作なんじゃないかな? と思ったり。作中のストーリーテラーは全て筆者、関川二尋の分身であることに疑いの余地はありませんが、それぞれが悩みや思いのたけをぶつけ合った結果の完成度、という気がするのです。筆者の脳内ではきっと、繊細な関川、大胆な関川、そしてアイデアを出す関えもんによる、あーでもない、こーでもない、いっそのことぶっちゃけてみるか? やっちゃう? やっちゃえ! みたいな会議が繰り広げられていて、それを経由して「アトランティス⇨アトランティス」の旅が出来上がったんじゃないかな、と勝手に妄想してしまうのです。 今作は純粋に「読んで良かった」と思うとともに、これからも関川さんには傑作を生み出し続けていただきたいな、と、そんな感情を抱きました。

5.0
0
叶良辰

連合軍第13師団飛行部隊 ~四◯四分隊のツバメちゃん~

くそったれの世界で語られる、あるバディの物語

謎のウィルスによって滅びの淵にいる人類。 しか、彼らが選んだのは手を取り合って脅威と戦うことではなく、イデオロギーをめぐって銃を向け合うことだった。 劣勢の中で戦う原則主義派は、ウィルスがもたらした異能の力で圧倒的多数の敵勢をかろうじて押しとどめていた。 物語は不破直(すなお)の着任から始まる。 本作はそんなハードな世界観ですが、主人公たちに終末感や捨て鉢な空気感はない、と言うより真逆の生き方をしています。 人命は羽のように軽く目の前の現実はグロテスクですが、彼らは決して絶望しません。 物語は「運命なんてワンパンでぶっ飛ばしてやる」と言わんばかりに暴走する直と、トラウマの為に彼女と向き合えないルードルマン少尉を軸に展開します。 2人は時に反目し、時に拳で語らいながら最高のバディとなってゆきます。 主役の2人をはじめキャラクターたちが魅力的で、主人公直は墜落させた飛行機の残骸から現れるいうインパクト絶大な登場シーンをかましてくれます。 ルードルマンも直と殴り合いを演じる武闘派ですが、一方で彼女を気遣う一面を見せてくれます。 そんな2人が不器用ながら相手を気遣い、歩み寄ってゆく過程は読んでいてにやにやしてしまいます。 第一部は、周囲の助けを得て、2人がお互いを認め合う最初の一歩が描かれます。 第二部以降も困難が降りかかるでしょうが、2人のその後がどうなってゆくのか、目が離せません。 ミリタリーが好きな方が喜ぶ描写がてんこ盛りですが、読むにあたって軍事知識などは必要としないので、バディものやアクションものが好きな方にもお勧めしたい一作です。

5.0
1
萩原優

最近の「いいね!」

カクヨムファンタジー連載:98話完結

林檎と甜橙、女奴隷とその主人

まだ転がり続けるの? 意外な展開でぐんぐん読まされる

異世界からきた、とある男性の面倒をみることになったレティクラタ。彼の世話のため女奴隷を買うことにした。  …という感じで始まるこの作品。導入部は男性との恋愛もの?と思っていたのですが、話は思わぬほうへ転がり続けます。最後まで!  長短にこだわらないエピソードの区切り方や、直接的な表現をすることなく関係の変化を匂わせる描写など。いろんな箇所に効いている技やシリアスとコメディの緩急も見事で飽きさせず、どんどん読めてしまいます。 本当に面白かった。  設定もしっかり練られているようで、この先のエピソードや登場人物たちの細かい背景まで気になってしまう魅力的なストーリー。  軽い読み口が好みの方、少し深めの考察が好きな方、どちらにも楽しめる作品です。ぜひいろんな方に読んでみてもらいたい。おすすめです!

小説家になろう恋愛連載:153話

絶対呪ってやるからな!【番外編更新中】

暴走沸騰系女子・メイジーによる!拳で☆母を探して。 第一の手段候補は呪いのモトを手に入れる事から

下町で元気に給仕に励む母子家庭の子メイジーは、サバサバした赤毛美人。だがある日突然、下町を謎の高級馬車が走り去った後、家の部屋は血だらけで、もぬけのから。どうも母は攫われたらしい?メイジーは誓う。絶対許さない!下町の隣人たちの諫言をお供に、ちょっぴりニワト…たんじゅ…激怒したメイジーはノンストップで暴走を始める。貴族にツテ?下町にあるわけないじゃ無い!そんな時は呪いがマストって聞いたわ!材料を取りに行くわよ!← これは、たいがい拳で解決しようとする(注・うら若き女性です)メイジーをひょんな事で知り合った美麗な兄と妹が必死に止める?物語。 竹を割りまくってもうスパーン!スパーン!言ってそうなメイジーが爽快。 悩んでる事が小さくかんじる…よしがんばろ!と思わせてくれる、ストレスが飛んでいく小説です。2024年3月中旬の更新ここ数話で、お母さまと再会した今が読み始めるチャンス!

小説家になろうヒューマンドラマ連載:88話完結

目的は生き延びること

展開は重めだが、『物語』として面白くて一気に読み終えた。 最終的にヒロインに想いを寄せる相手が、半分血のつながりのある義弟と、そうとは意図しないままヒロインを追い込んで、心と体に傷を負わせる原因を作った婚約者の王子の2人なのが、ああーーー……という気持ちに。 恋愛ものではないので、二人とヒロインがどうなるかは描写されないまま終わるが、個人的には義弟派。